合格体験記(2008 K.F)

【入学年度】 2008
【年齢】 31歳
【職歴】(業界/職種/勤務年数) 公務員 事務職 5年
【私費/派遣】 派遣
【最終学歴】 博士
【海外経験】 なし
【TOEFL・IELTS対策】
数年前からTOEFLでもspeakingの試験が課されるようになり、日本人には相対的に不利な条件となりました。イギリスを中心として採用されている英語力試験IELTSでもspeakingのセクションがありますが、TOEFLと異なり面接官と会話する形で試験を受けることができるので、私はこちらを受けることとしました。
事前準備の大半は、サンプル問題の反復練習です。IELTSを運営するCambridge ESOLから、模擬試験問題集が発行されているので、これを1冊(試験4回分)こなすとイメージが湧くと思います。
Cambridge IELTS 5 Student’s Book with Answers (Face2face S) (IELTS Practice Tests) (Paperback)  by Cambridge ESOL
– Listening –
聞いた内容の解釈を問う問題もありますが、キーワードを拾って単語単位で穴埋めをするdictationが多いので、Listening力の向上だけでなく、問題集を解いて技術的に点数を上げることも可能です(逆にいえば、漫然と試験を受けていると、実力通りの点数が受けられないと思います)。あとは、イギリス英語に慣れることも必要です。スコティッシュなリスニングスクリプトに当たると、かなり苦労すると思います。Aを「エイ」と言ってくれません。日本ではイギリス英語に触れる機会があるようでないのですが、BBCニュースをiPodにダウンロードしたり、ちょうどNHKの英語番組のお題がイギリスのドラマだったのでそれを見たりしました。
– Speaking –
最初はどこから来たとか、その町のどんなところが好きかとか、世間話から入り、その後1~2分程度のプレゼン(最近見た映画とその感想など。)、それを受けて数問の質疑応答です。Criteriaからすれば、世間話だけできてもそこそこの点数が出るようです。話してみると文法がめちゃくちゃになりがちなので、典型的な受け答えはノートに書き落して準備しました。
【GMAT対策】
IELTSを4月に終わらせたあと、8月までを目標にGMATに取り組みました。3か月でGMATに取り組むのは、スケジュールとしてはやや窮屈です。貴重なGWの数日を、泣く泣く勉強に当てたことを覚えています。
まず、Mathで満点を取ること。少なくとも、Verbalで1問分点数を上げるより簡単です。
Verbalについては、Princetonのビデオ教材(約10時間分)でテクニカルな部分を勉強しました。出題はかなりパターン化されるので、勉強すれば着実に点数が伸び、努力が実ると思います。あとは、GMATオフィシャルガイド(中身は問題集)を1巡解きました。これだけでもかなりのボリュームです。模擬試験もついているので、時間配分のいい練習になります。あと、消去法で解くわけですが、コンピュータ画面上の選択肢には消去マークを書き込むことができません。芸が細かいですが、試験会場で配られるメモ用紙に5本線を引いて、手元で消去管理する練習もしました。
結果として、受験は2回(5月および8月)、3か月で130点上昇しました。
【エッセイ対策】
10月から構想開始、正月とほぼすべての土日も返上して、ついに1月一杯までかかりました。なぜMBAか、なぜファイナンスや経済学ではないのか、キャリアゴールは何か、リーダーシップを発揮した経験は何か、など、当初もっていたイメージは曖昧模糊としており、文字に論理的に落とすことが非常に大変でした。併願校が複数あれば、それだけ時間もかかります。自分の将来をじっと考える良い機会ではありましたが、とにかく苦労しました。
また、個性的であることが当然ながら求められます。自分の経験をできる限り具体的に書けば自然と個性的になりますが、端々のコンピテンスが気になり、どうしても思い切って書けませんでした。色々な人に見てもらい、感想を反映させながらたたいていきました。
【推薦状対策】
エッセイ同様、具体的なエピソードをしっかり入れたものになることが必要です。1通は職場直属上司に、もう1通はMBA卒業生(他大学)に依頼しました。
エッセイ対策と併せて参考書を1冊購入しましたが、かなり古くもなりつつあり、ベストなものではないように感じました。実例が多数掲載されているので、雰囲気をつかみたいということであれば要求を満たせると思います。
大学院留学のためのエッセーと推薦状―ビジネススクール、ロースクール出願完全ガイド
【インタビュー対策】
ネイティブとの会話レッスンを1回だけ利用しました。練習というよりは、ほめてもらって自信をつける、という感じでしょうか。
http://manabi.st/   
【インタビュー体験】
海外経験や英語での職務経験のない私は、GMATよりもエッセイよりも、その場ですべてをやりくりしなければならないインタビューに一番自信がありませんでした。現地でのインタビューか電話インタビューかの二択をせまられ、現地に行くことにしました。インタビューは1対1で、エッセイで求められることを口頭で聞かれる、というものでした。内容をどうするかというよりは、英語での受け答えでとちらないよう注意しました。相手は今後お世話になる講師でもあるので、英語は片言ながら、相手の印象に残るように、自分の経験を交えた個性的な回答になるように心掛けました。「あなたがアフリカの発展途上国の大統領になったら、何から始めるか」というようなことも聞かれましたが、人柄を見るための、半ば興味本位の質問だったように思います。
試験終了後には、ケンブリッジ市内の観光ツアーもついており、他の受験生と仲良くなる機会もありました。ニュートンやワトソンクリックなどの名前を聞くにつれ感動し(どのように日本の母校を紹介しようかと悩みました)、また世界中から集まってきている受験者の層の厚さ広さに感銘を受けました。
特にキャンパスビジットできていない方には、インタビューの折に一度訪れることをお勧めします。
【メッセージ】
私はイギリス及びJudgeの国際性に大変感銘を受けました。あらゆる場面で日本の発想がいかに閉鎖的であるかを痛感します。貴重な1年間を投資することは大変な判断であると思いますが、多くのアプリカントの方がこの空気に触れ、ケンブリッジを選択してくれることを期待しています。

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