合格体験記(2008 K.K)

【入学年度】 2008
【年齢】 30歳
【職歴】 経済誌(日本語)記者&編集4年3カ月、ベンチャー企業(経営企画、営業)1年8か月
【私費/派遣】 私費
【最終学歴】 上智大学経済学部
【海外経験】 学部時代にアメリカで交換留学1年&インターン2ヶ月。あとは旅行。
【TOEFL対策】
iBT導入初年度だったので、PBTで逃げました。今後PBTはあるかわからないので、役に立たない可能性が高いですが、一応注意事項を書いておきます。
PBTでは、基本的に問題を2~3問しか落とせません。iBTより問題はやさしいとは言えますが、リスニングはメモを取れないうえ大事な単語を聞き逃した瞬間正解できない問題がありますし、リーディングでも、知らない単語が来た瞬間大ピンチです。ケンブリッジの要求は600点ですが、INSEADのように620点以上を要求する学校を受ける際は、許されるミスは各セクション1問か2問になります。
これは人によりますが、やさしめの問題でも満点を取るのが苦手なタイプというのであれば、あまりPBTに期待しない方がいいでしょう。私の周りでも明らかにネイティブ並みの帰国子女がケアレスミスで600点代前半で終わるケースが結構ありました。
また、TWEは手書きです。書けるところから書いて最後にカット&ペーストで体裁を整えるパソコン型の書き方はできません。私もその準備不足で1回目のTWEに泣きました。また、仕事でノートをあまりとらない生活をしている場合、30分ひたすら鉛筆を動かすのは結構つらいので練習をしておくべきだと思います。
イギリスを中心に欧州MBAを狙う方は、IELTSの方がiBTよりも対策が立てやすいという声も聞こえます。特にspeakingのパートがIELTSでは面接形式なのでスコアが出やすいという人が周りにもいました。
【GMAT対策】
独学で対策を立てました。
・はじめに
GMATを申し込むページ(http://www.mba.com)からGMATPrepというソフトウェアが無料でダウンロードできます。パソコン上で本番ソックリの状態を作り出せるため、時間配分や試験慣れをするにはうってつけです。まず、これをやってみて自分のレベルがどの程度かを知りましょう。
・Quantitative
文系でも、大学受験に数学を選択した人などは50点を取れる方も多いようですが、私はGMATPrepでも最高で49点。本番では48点でした。ちなみに私の数学は高校1年の数I&Aで止まってた程度のレベルです。同様に私大文系出身&社会科受験だった方は50点は結構難しいのではないかと思います。
最初にやることは、直径とか第二象限とかの数学用語を頭に叩き込むことです。これを含めよくまとまっている参考書は、インターナショナルマスアカデミー(マスアカ)から出ている対策本です。
インターナショナルマスアカデミーの数学対策本はこちらから購入できます。
http://www.bekkoame.ne.jp/~mathebit/
マスアカで数学用語を頭に叩き込んだあとは、OGをひたすら解いてました。
11thと本番で違ったのは、平面座標と不等式の問題がOGよりも難しく感じられたところです。(少なくとも私は歯が立ちませんでした)
ETSやGMACの試験は、年々難しくなっていくようにできてます。私が受けた2007年11月時点で、11thよりも問題は難しく感じられました。OGに関しては、後半の難しい問題をより集中的に取り組むことが大事だと思います。
・Verbal
OGを2周程度やって本番に臨みました。11thとの違いは…
・RCは短くなり、内容も易しくなった
・SCは文章が長いうえ複雑になった
・CRはあまり変わらなかった
というあたりでしょうか。たいした点は取ってない(31点)ので、偉そうなことは言えませんが、とにかく時間配分に気をつけることだと思います。私は最初の10問に時間をかけ過ぎ、最後の5問がほぼランダムクリック状態でした。
なお、ひと昔前の情報だと「RCは捨てるのもあり」というようなことが書かれていたりします。当時は確かに文章がやたら長かったため、捨てる戦略もありだったと思います。しかし、文章が短くなった今となっては「捨てるどころか得点源にすべし」というのが正しいところでしょう。
・AWA
評価の対象としている学校もあれば、そうでない学校もあるので、受験校がどう見ているかを調べておくといいでしょう。ただ、4.5以上取っておけば文句を言われることは少ないようです。
Cambridgeは「GMATはスコアも大事だけど、各セクションのバランスも大事」と言っていることもあり、AWAのスコアも結構見ていると思います。
対策としては、以下の本を本番3日前に購入し、ひな型を頭に叩き込んだうえで望んだら5.0が出ました。
・Gmat: Answers to the Real Essay Questions
この本は、最初の解説の部分に、AWAが何を基準に採点しているかをきちんと説明しています。独学の方にはオススメの1冊です
【エッセイ対策】
カウンセラーは使いませんでした。
一部の学校を除けば、必ず聞かれるのは
1:Why MBA?
2:Why this school?
3:Why now?
4:How can you contribute?
あたりですが、差が出やすいのは2と4だと思います。それぞれの学校のカリキュラムについて研究したうえで、そこにあなたが入るとどうなるのかをちゃんと説明できるようにしましょう。
エッセイを書き始める前に、しないといけないのは「この設問では何を聞かれているのか?」についてきちんと分析し、理解することです。これはアメリカ人の友達(MBAやMPAなどを取得)と話をしても同じことを言っていたので、日本人に限らず、世界共通のことかもしれません。
実は「このエッセイでは、出願者の何を知りたいのか?」というストレートな質問に対してキチンと答えてくれる学校は結構多いです。個人的な経験からすると、大学側にこのような質問をぶつけた時の反応は「むちゃくちゃオープンに何でも話す」タイプと「どんな基本的な質問すらまともに答えようとしない」タイプに分かれますので、後者タイプの時は諦めましょう。
Cambridgeのエッセイの長さは400wordsと短いため、要点をコンパクトにまとめる必要があります。質問は他校のエッセーから流用できるネタがほとんどなので、併願される方は他校の長いエッセーを先に仕上げてそれを削るのがいいと思います。
他校では大抵提出する自作のレジュメを提出できないので、レジュメに色々なことを書いてアピールする戦略が取れません。そうなると、この短いエッセーの中であなたの強い気持ちを伝える必要が出てきます。それぞれのエッセーにおいて本当に伝えたいことをキチンと絞り込められるかが勝負の分かれ目になると思います。
設問の内容はほとんどかぶってませんが、エッセイがどういうものかを見るうえで役に立つのが
・65 Successful Harvard Business School Application Essays
という本です。この本がいいのは、別にすごい文章や内容でなくても受かっていることが実感できるからです。(もちろん、他のアプリケーションの点がよくて、エッセーの点は低かった可能性はありますが。)
【推薦状対策】
基本的に職場の上司と同僚(又は課外活動などで一緒に仕事をしたことがある人)と指定があるので、上司と同僚にお願いしました。
和訳した設問を見せた上で、正直にどう思うかをインタビューし、それを私が英訳して確認をもらう作業を取りました。
気をつけたのは、強みと弱みについてどちらもはっきり述べてもらい、それぞれがクッキリ出る形で文章にしていきました。
【インタビュー対策】
Why MBAなどお決まりの問いについてはちゃんと答えられるようにしておくのは当然ですが、過去にどんなことを聞かれているのかを調べるのも大事です。
相手の質問に答えるのも大事ですが、こちらからする質問も用意しておくといいでしょう。これは純粋に自分が気になることについての確認にも使えますし、鋭い質問をすることで面接官の評価を上げられる可能性もあります。
また、イギリスの学校だからと言ってイギリス人の面接官が来るとは限りません。確かにイギリス英語に耳を慣らすのは大事ですが、中国やインド人の面接官の可能性もあるので注意しましょう。とにかく聞き取れなかったら恥ずかしがらずに聞き返すのがポイントです。
【インタビュー体験】
つい数年前までは「面接ではまず落ちない」と言われていました。ここ1~2年は出願者増の影響を受けたのか、面接で落ちた話がチラホラ聞こえてきますので安心しないようにしましょう。担当者は基本的に教員が1~2人のようです。(私はインド人教授と1対1でした)
面接は終始和やかな雰囲気で、ひたすら仕事の内容と転職の話ばかり聞かれました。内容は面接官によって異なり、Why Cambridge?のようなお決まりの質問ばかり受けた人もいれば、私のように仕事関連の話だけで終わった人、趣味のスポーツの話で盛り上がった人など色々でした。
【メッセージ】
とにかく、先入観を持たずにいろいろな国のプログラムを調べてみるのがいいと思います。欧州MBAはプログラムの独自性や多様性という点で見たら、アメリカのMBAよりも色々なプログラムが用意されているのがわかります。
受験のプロセスの中では、心が折れそうになる時がやってきます。その時の心の拠りどころをつくっておくのが大事だと思います。それはMBA受験する同志なのかもしれないし、ストレス解消用の趣味かもしれません。昨今の景気後退を受け、09年入学へ向けてのMBA受験者数は増加傾向と厳しい戦いが予想されます。受験するからには、しっかりと合格を勝ち取れるようにがんばってください。

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