合格体験記 ( 2010 M.O )

【入学年度】 2010年
【年齢】 30歳
【職歴】 政府系金融機関勤務(7年半)
【私費/派遣】派遣
【最終学歴】 慶應義塾大学経済学部
【国外経験】 出張のみ(但し、業務では英語を使用)
【TOEFL対策】
TOEFLについては市販の教材を使って独学で対応しました。仕事で日常的に英語を使っている等、それなりに英語のベースがある人でも、各セクションの点数が安定せず、総合点でなかなか目標水準に達しないケースがあるので、(良く言われることですが)早めに受験を開始することをお勧めします。なお、英語圏での滞在期間3年未満でSpeaking 25点以上出した人は見たことがないので、これに該当する方は、Speakingは頑張っても22〜23点しか出ないものだと割り切って準備した方が良いと思います。また、「TOEFL100点」より、「IELTS7.0」の方が点を出しやすいという意見も聞きましたので、欧州のビジネススクールしか受けないと決めている方は、IELTSだけで勝負するのも一案かと思います。
・使用教材
– TOEFLテスト英単語3800(TOEFL iBT大戦略シリーズ):
レベル3まで暗記しました(レベル4は、量が多い割にTOEFLではあまり出題されないような気がしたので飛ばしましたが、後日GMATのRC対策として6割程度暗記しました)。
– Delta’s Key To The Next Generation TOEFL Test: Six Practice Tests for the iBT:
TOEFL独特のテーマに慣れるため、付属のCD-ROMのリスニングパートをICレコーダーに落として1.3倍速で聞きました。
– TOEFL TEST対策iBTスピーキング(田中 知英):
本番の試験より難易度が高いと思いますが、これもICレコーダーに落として1.3倍速で聞きました。
– Barron’s How to Prepare for the TOEFL Essay:
解答のレベル感を確かめるために使用しました(実際のテストではネット上で探したテンプレートを利用してとにかく量を書くようにしました)。
– TOEFL TEST対策iBTスピーキング(川端 淳司):
解答のレベル感を確かめるために使用しました。
【GMAT対策】
社費派遣の制約上、約4ヶ月でTOEFL、GMAT、エッセイを完了する必要があったため、GMAT対策としては予備校を利用しましたが、振り返ってみると最近は参考書及びオンラインテストが充実しているので、(特に日本での中学受験又は高校受験の経験がある方は)独学でもそれなりに対応できるような気がします。但し、SC専門の予備校であるY.E.S.は、GMAT対策という目的以上に英文法の勉強という観点で非常に効果的でしたので、価格も安いですし、一度通われると良いかと思います。使用した参考書は以下のとおりですが、Manhattanシリーズは、内容も実用的である上、書籍を購入すると無料で使えるオンラインのテスト及び掲示板も非常に充実しているのでお勧めです。
なお、GMATはハイスコアを取っておくことに越したことは無いと思いますが、GMATに拘り過ぎるあまり、エッセイやインタビュー対策が疎かになり、GMATでハイスコアを獲得したにも関わらず不合格となった人もいましたので、職歴及び実績がそれなりにある人については、Mid-80% Rangeのスコアが出た時点で、出願までに残された時間を考慮しつつ、エッセイにシフトするという割り切りも必要だと思います。
・使用教材
– Sentence Correction GMAT Preparation Guide(Manhattan GMAT Prep)
– Critical Reasoning GMAT Preparation Guide(Manhattan GMAT Prep)
– The Official Guide for GMAT Review(12th)
– GMAT Prep
– マスアカのテキスト
【エッセイ対策】
エッセイは、個人ベースで活動しているカウンセラー(米国人)にチェックをお願いしました。当然のことながらエッセイを書くのは自分自身ですが、専門のカウンセラーを利用すると、①自分だけでは見落としがちな全体の構成に関するアドバイス(この課題のエッセイでは国際経験をもう少し強調した方が良い、プロジェクトの背景説明に重点を置き過ぎ等)が得られること、②過去の合格者のエッセイの水準を熟知しているカウンセラーから「この水準のエッセイであれば大丈夫」という何となくのお墨付き出してもらうことで準備に一定の区切りを付けられること、③迅速な英語のネイティブチェックを受けられること等のメリットがあると思いますので、特に準備期間が限られている方は利用されると良いと思います。
エッセイを書き上げるに当たりFace-to-Faceのカウンセリングを何度も行うケースもあるようですが、私の場合は「How to Get Into the Top MBA Programs」及び「65 Successful Harvard Business School Application Essays」に掲載されているエッセイを読み込み、大体の構成を頭に入れた上で、ドラフトを作成し、カウンセラーとはメールベースでやり取りをしながら仕上げましたので、時間的にもコスト的にも効率的に進めることができました。
なお、Cambridgeの場合は、元々提示されている題目以外に、出願書類の中で、100~200語程度のエッセイを複数記載することを求められますので、これらのエッセイの課題についても事前に目を通しておいた方が良いと思います。
【推薦状対策】
推薦状は、直属の上司(日本人)と一緒に仕事をした社外の弁護士(英国人)にお願いしました。Cambridgeでは、SupervisorとPeerからの推薦状が求められましたが、海外での勤務経験がないため、少なくとも1通は英語圏の人からの推薦状とした方が良いだろうと判断し、Peerではなく、1年程度同じプロジェクトで仕事をした英国人の弁護士にお願いしました(この場合、Peerを推薦者としなかった理由を簡単に書かされます)。
直属の上司については、ある程度細かな点までこちらの意図を伝えましたが、社外の弁護士については、推薦状を書くことに慣れていたので、簡単なポイントだけ伝えたところ、2時間程度で書き上げて、大学側に送付してくれました。
【インタビュー対策】
Cambridgeのインタビューは原則On-Campusとなります。当日は、1対1のインタビュー(「教授2名」対「受験生1名」の人もいました)に加え、「Admission担当1名」対「受験生5名」で今後のキャリア等について議論する「Careers Discussion」なるパートがありました。
1対1のインタビューは30分程度で、志望理由やリーダーシップ/チームワークのあり方及びそれらに関する自身の経験についてかなり細かく突っ込まれた他、「Any Questions?」を連発されました。ちなみにインタビュー当日は、ラウンジで他の受験生とお茶をしながら待ち、各々インタビューを受けた後にまたラウンジに戻るという形式だったので、ラウンジでインタビューの内容に関する活発な情報交換が行われましたが、その際聞いた限りでは、面接官によって質問形式は様々でしたので、過去の事例はあまり気にせず、一般的な準備だけをしておけば良いと思います。
また、「Careers Discussion」については、当日その存在を知りましたので、何の準備もしていませんでしたが、大幅なキャリアチェンジを予定している旨の発言をしていた米国人はその実現性についてかなり突っ込まれていましたので、同じような境遇の方は今後のキャリアビジョンについてロジカルに説明できるようにしておいた方が良いかもしれません。
なお、一般的なインタビュー対策としては、Skypeベースの英会話学校を利用し、こちらが作成した質問リストからランダムに質問を投げかけてもらうというトレーニングを30分×10回行いました。英語でのインタビューに慣れていないと、どうしても早く喋り過ぎてしまったり、同じ表現を繰り返し使ってしまったりしますので、価格の安いSkypeベースの英会話学校を利用するのは効果的だと思います。
【メッセージ】
短期間で出願準備をしたため、正直タイムマネジメントが大変でしたが、自分のキャリアの棚卸しをすると共に、それを英語で対外アピールするスキルを磨くには非常に良い機会でした。昨今の経済事情を反映してか、MBA受験のマーケットにおいても日本はインド・中国・韓国にかなり勢い負けしている印象がありましたので、留学に少しでも関心がある方は、積極的にチャレンジしてください。

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