Michaelmas Term感想(体験談)

Michaelmas Termカリキュラムの感想*
*以下は個人の体験談としてご参照ください。より詳しいご質問などありましたらHPから個別にお問い合わせください。

Michaelmas Termは授業としてソフトスキル系の科目(Management Practice・Organisational Behaivior等)とハードスキル系(Corporate Finance、Management Science等)が講義され、それと並行してプロジェクトワークであるCambridge Venture Projectが行われます。
学生は普段の授業に加えて放課後にプロジェクトワークを行うことになるため必然的に忙しい日々を送ることになります。特に授業のワークロードが上がり、CVPも佳境に入る11月の中盤から後半にかけてはチーム内での衝突などが起こりやすくなる時期です。Program Office側もこれについては認識していてCVPの進捗にあわせてManagement Practiceの授業内でCVPにおいて起こると予想されるConflict等についての心構え・対処を講義したり、Team単位でのCounseling Sessionを開いたりしてカリキュラム内で配慮がされています。
Michaelmas Termが終わってみて思うことは、個々の授業についての評価は評価者の視点によって変わると思われますが、カリキュラムの構成の仕方はソフトスキル・ハードスキル・プロジェクトを上手く折り合わせたものになっていると思いました。カリキュラムの特徴として個人単位での競争を促すような雰囲気がなく、最後の筆記試験を除き授業のAssignmentもチーム単位で行われるため、個人的には学校側として「チームのダイナミックスを考慮に入れてその中で力を発揮できるようになるための訓練」という位置づけでカリキュラムを組んでいるように思われました。実際のところ社会にでて仕事をする場合、多くの場面ではチーム単位での仕事になるためMBAのカリキュラムでそこを重視するのはとても理にかなっているように思います。
多様な文化的・職業的なバックグラウンドを背負った学生を一つのグループにしてプロジェクトに放り込んだときにおこりがちな問題を疑似体験させるという意味では単なる座学だけではなく、実際のプロジェクトと授業を並行させるこのカリキュラムはとてもよくできていると思いました。これ以外にも授業やプロジェクトでの学びとして、金融系のキャリアを経た人間の思考パターン(国籍は違えど結構似ているのです)への気づきや英語での議論の仕方など、いろいろな学びがありました。

1学期の目玉は授業と同時並行で進める、Cambridge Venture Project(CVP)と呼ばれるコンサルティング実習といえるのではないでしょうか。5人一組でチームを組み、ケンブリッジ近郊のベンチャー企業に対してコンサルティングを行います。準備期間は6週間で、最後にクライアントと教授陣に対してプレゼンテーションを行います。
個人的にはこのCVPを通じての学びが一番大きかったように思います。チームメンバーはイギリス人、インド人、イラン人、韓国人、日本人(私)と極めて多国籍であり、仕事の進め方も様々で、衝突することもしばしばでした。(ちなみにケンブリッジMBAは生徒数約170名とビジネススクールの中では小規模ながら、国籍は43か国に上ります)。私としては、協調性を発揮して、衝突するメンバーの言わば緩衝材となり、なんとかチームとして機能させることに貢献できたと思っています。
クライアントは今年の4月にできたばかりのナノテク企業で、分子レベルの物質を効率的に解析する技術を有しています。私のチームに課された課題は、クライアントがターゲットの一つとしている化学触媒マーケットの調査と、そのクライアントが持つ技術を如何に化学触媒マーケットに売り込むか戦略を練る、というものでした。
多数のデータベースを駆使し、文献を調査すると共に、世界中の化学触媒関連企業に電話インタビューをしたりと、実践的なビジネススキルを磨くことができる実習だったと思います。
私個人としては、クライアントが最も関心を寄せていた企業への電話インタビューに成功し、クライアントに感謝されたことが大きな励みとなりました。また、マーケット規模の試算も担当したのですが、クライアントやチームメンバーから、ロジカルで説得力のある試算だとの評価を得ることができました。
授業と同時並行で進める必要があり、通常の授業の予習復習に加えてCVPの作業を行うため、睡眠を削ってのハードな6週間でした。コンサルタントが何故忙しそうにしているのか、よく分かった気がします。
最終的な報告資料はAppendixも含め30ページ以上に及び、20分間の発表に向けて、1ページ1ページ、その内容や見せ方についてチーム内で議論を重ねました。はじめはネイティブスピーカー同士のスピーディーな議論に少し戸惑いもありましたが、次第に慣れ、議論にも貢献できたと思います。プレゼン内容にはクライアントも教授陣も満足してくれたようでした。

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