授業感想 (Lent and Easter)

以下は本年度(2010-2011年)の学生によるLent、Easter Termの授業に関する感想です。授業に出席しての感想は当然ながら各人で異なりますが、今年の日本人在校生の一人が授業に参加して、何を感じたのかを知る一端としてご覧ください。
【Lent Term】
Business Law Workshop (必修)
ケーススタディを元に、M&A関係のリーガルドキュメントの基本構成、専門用語、解釈方法などを学びます。実際にケーススタディに取り上げられている案件の当事者が来てのスピーチもあり、わずか2日間のワークショップのため、内容はそこまで深くはならないのですが、英国の法制度に関して興味深い部分が多々ありました。評価は付きません。
Financial Management (必修)
Fixed cost, variable costの概念からコストの会計処理などを学びます。実際にコスト処理の計算をさせる授業になります。レポートのみによる評価です。
Managing Innovation Strategically (必修)
イノベーションとは何かの定義から始まり、過去の企業がどのようにイノベーションを起こしてきたか、イノベーションを起こすにはどうするべきかについての授業です。毎回のトピックは非常に興味深かったです。評価はケースに関するグループでのレポート(30%)、innovativeなアイデアに関するグループでのプレゼンテーション(20%)とレポート(50%)です。
Marketing (必修)
Marketing mixなどのマーケティングの基本理論を一通り学ぶ授業です。前の学期に、マーケティングの導入的な授業がありましたが、それと比べても今学期のマーケティングは基本的なフレームワークを学べて良かったと思います。グループでのマーケティングプランのプレゼンテーション(30%)と試験(70%)による評価です。
Operations Management (必修)
業務プロセスの効率化に関しての講義で、簡単なプロセスのシミュレーションも交えながら、ボトルネックやSix sigmaといった理論を学びます。トヨタの話もかなり出てきました。最後には、工場見学もあります。私はバーミンガムにあるLand Roverの工場を見学しました。評価は工場見学のレポート(30%)と試験(70%)です。
Negotiation Workshop (必修)
1週間で4コマと集中的に行われたワークショップで、実際に毎回色々な設定の下でネゴシエーションを行い、振り返りながらネゴシエーションのセオリーを学びます。個人的には、英語力が多少劣っていても、一生懸命やればネイティブともネゴシエーションが成立し、自分の言い分を理解してもらえるという経験が非常に自信になった気がします。評価は付きません。
Strategy (必修)
企業戦略の立て方に関する授業で、PEST分析、ブルーオーシャン戦略、バリューチェーンといった有名なフレームワークを学び、課題等を通して実際の戦略の立て方を学びます。ケーススタディに出てくる企業の人がゲストとして実際に授業に参加するなど、非常にインタラクティブで、興味をそそられる授業です。評価はケースに関するグループでのレポート3回(50%)と試験です(50%)。
Topics in Financial History (選択)
銀行等の金融機関の歴史、金本位制や為替の固定相場などの諸制度の歴史、バブルや金融危機などについて、ケーススタディを中心に勉強し、今後のあるべき姿についても考える授業です。以前から相場について考える際に知っておきたいと思っていたことが色々あったので、この講義を取って良かったと思っています。評価は毎回のケースに関するレポートです。
Topics in Investment Management (選択)
ポートフォリオマネジメントのセオリーや実際についての講義です。ヘッジファンドや年金ポートフォリオといったバイサイドの立場でのものばかりでしたが、以前の私の業務ではクライアントであった彼らが実際にどのような手法で運用をしているのかを学ぶいい機会でした。毎回ケーススタディが中心ですが、実際にそのケースの当事者である財務担当者はファンドマネージャーやそれに近い人がゲストスピーカーで来て、実際の現場の話を聞けるのが非常に興味深かったです。評価は毎回のケースに関するレポートです。
【Easter Term】
Macro-economics  (必修)
マクロ経済学について全6回で学びます。主に、ケインジアンとマネタリストで消費や投資といったマクロ経済学の各事象に対してどのように考え方や捉え方が違うかに焦点が当てられて、授業が進められます。全6回なので、おさらい的な感じになってしまいますが、自分が特に学びたいと思っていた科目で、授業以外にも疑問に思った点に関して自分で勉強して知識を深められたのが良かったと思っています。評価はグループでのレポート(25%)と通常のレポート(75%)です。
Corporate Governance (必修)
コーポレートガバナンスの主要テーマが一通りカバーされ、特にアメリカ、イギリス、日本でどのようにコーポレートガバナンスの形態が異なるかを中心に議論が進行します。あまり自分は詳しくない分野でしたが、普段何となく気になっていた分野なので、興味深かったです。評価はグループでのポスター作成(30%)とレポート(70%)です。
Leadership in Action (必修)
各分野で著名な人を呼んできて講演を聞き、その後に学生からの質問タイムが1時間近くあるという授業です。イギリスの有名企業(The Economist, Rothschild, Marks & Spencerなど)のCEOやFounderが毎回複数人来て、自らの体験をもとに今後心がけるべきこと、教訓などを話してくれます。各分野で成功してきた人たちだけあって、なるほどと思わされる話も多くありました。出席のみ必須で、評価は付きません。
Capstone Project (必修)
最後の学期には、全員がConcentrationというものを選びます。私はFinanceを選択しました(他にConsulting & MarketingやEnergy & Environment、Healthcare、Entrepreneurshipといったものがあります)が、このCapstone Projectでは7, 8人でグループとなって課題に取り組みます。私のグループは金融危機後に見込まれる規制の変化を踏まえて、Lloydsの経営陣に対してどのようにアドバイスするかというのが課題でした。評価は最後にグループで行うプレゼンテーションで決まります。
Summer Activity (必修)
3学期終了後に取り組むもので、幾つかのワークショップから、中国語講座、論文、インターンシップまで様々な選択肢が用意されています。私はNegotiation Workshopというものを選択しました。
Risk Management for Global Banking (選択)
金融業における様々なリスクの種類を体系的に分類して、それにどのように対処すべきか、ということに主眼が置かれた授業です。評価はレポートのみです。
Hedge Funds (選択)
ヘッジファンドの様々な投資スタイルについて、実際にヘッジファンドのマネージャーが行う授業です。自分の仕事で関係があるのは、Fixed Income Arbitrage系のヘッジファンドだけですが、トレーディングをしていた自分としては、他のストラテジーを学ぶことができ、非常に興味深く、勉強になりました。毎回課題がありましたが、それに取り組む中でも色々学ぶことができ、取って良かったと思える科目でした。評価はレポートのみです。
Financial Services Strategy (選択)
Financeだけでなく、Consultingの要素もある科目で、一般的な今日の金融業界の置かれた状況から説明が入り、最終的には、今後金融機関には何が必要かという話にまで行き着きます。Financial Timesの読み合わせのようなものから授業は始まるのですが、新人時代を思い出しました。評価はグループと個人でのレポート(それぞれ50%)です。

広告