合格体験記 ( 2012, Mu )

【年齢】 34歳
【職歴】 日系シンクタンク系コンサルティング会社で、リサーチコンサルティングを10年経験。民間企業や官庁のコンサルティング・調査案件を経験。
【私費/派遣】 社費派遣
【最終学歴】 工学系大学院卒(早稲田大学大学院理工学研究科)
【国外経験】 最長1週間程度の海外出張を年平均3回程度。海外での生活経験はなし。
【Why MBA】

・大学院時代に海外の都市計画を学んだ時から漠然とした海外留学への憧れがあった。
・コンサル業務の中で、日本国内だけでの経験では、クライアントのニーズに応えられないという実感。

・海外コンサルファームとの共同プロジェクトで、某イタリア人コンサルタントの多国籍チームをリードするマネジメント能力の高さを目の当たりにし、自分にも多国籍・多文化の中で集中的に経験を積む必要と意義があると、感じたこと。
・日本の市場が縮小する中での現職での今後のキャリアを考えても、必ずクロスボーダー・クロスカルチャーのマネジメントスキルが必要になると強く思うようになったこと。
1年制で職務経験の多い学生が集まる欧州のMBAが、上記の目的を達成する上で最適な手段であると判断しました。
【Why Cambridge】
<MBAプログラムを選んだ際の条件>
1. 1年制
社費派遣が1年間を対象としたもののため、1年制のMBAプログラムを対象にしました。
2. 学生のプロファイル
MBAでは、授業だけでなく他の学生から学ぶことも多い、という認識から、なるべく平均年齢が高い(=職歴が長い学生が多い)ことを重視しました。
3. Collaborativeなカルチャー
チームワークを学ぶことが重要な目的のため、個人で競争するのではなく、協力し合う文化があることを重視しました。
<Cambridgeを選んだ決め手>
1. コンサルティングプロジェクトの機会が多い
上記の条件に加えて、1年プログラムにも関わらず、2回のコンサルティングプロジェクトと最終タームにはIndividual Projectと呼ばれる自由度の高いプロジェクトができるため、より実ビジネスに近い経験が得られると判断しました。
2. 大学としてのポジションや学生の質
現地でのインタビューに参加した際、他の1年制のビジネススクールと比べても経験豊かで優秀な学生が集まっているように感じたことも決め手になりました。また、併願した比較的新しい欧州ビジネススクールに比べて、大学としての人的ネットワークが充実しているため、今後のキャリアにおいてもその人脈が活用できるのではないかと考え、Cambridgeに決めました。
3. イギリス
涼しい気候や英語で生活ができるということ、特に、同行する妻の生活を考えると英語圏であることもCambridgeに決めた理由の一つです。
限られた時間での受験だったため、各スクールを十分に調べたわけではありませんが、志望度の高い学校は直接訪問して、特に学生の雰囲気を知ったことが、最終的な判断に役立ったと感じています。
【TOEFL/IELTS対策】
TOEFLを16回受験し、何とか100点を達成しました。
英語力の高い方にはあまり参考にならないかもしれませんが、多忙な中でできる限りの対策をする上での参考なれば幸いです。
1. 英語力の基礎力アップを徹底しました
週末にも仕事が入るような日々だったため、じっくりと受験勉強に取り組む時間がなかなかなく、日常生活に英語を取り込むようにしました。また、自分自身、受験勉強に飽きてしまう性格のため、興味が湧く英語コンテンツで、とにかく英語に触れるようにしました。
・ケーブルテレビを契約し、自宅では、BBC/CNNを掛けっ放し
・NHK ビジネス英会話(CD) を 風呂場でシャドーイング
・通勤時間は、ポッドキャストを毎日聞く。(BBC News / BBC History / CNN / Science Podcast)
・出張移動中は興味のある英語の書籍・雑誌を読む(Michel Sander “Justice”,Sheena Iyenger “The Art of Choosing”, Business Week etc.
2. アウトプットの機会確保
英語をアウトプットする訓練のため、時間の融通が利くマンツーマン英会話に通い、自分の考えを述べる訓練をしました。
3. 写経で指癖を付ける
Writingの模範解答や、気になった記事の写経をすることで、表現力を指と頭に覚えさせるようにしました。
4. セクション毎のテクニックの習得
Reading+Listening:
Longmanのセクション別問題集で、形式別の出題意図を知ると、意味の押さえどころが分かり、多少余裕を持って回答できるようになりました。
Writing:
市販テキストのテンプレートを完コピしたら、一気に27点に達しました。
Speaking:
GABAで米国の有名大卒講師を見つけ、繰り返し 訓練しました。米大出身者は、短いスピーチのコツを知っています。
また、TOEFLの問題集についているCDで繰り返しシャドーイングするとともに、決まり文句を小さい手帳に書き込み、試験前に復唱して「口癖」にするようにしました。
5. やっておけばよかったと思う対策
・Vocabularyの強化
結局、最後まで足を引っ張ったのは語彙でした。覚悟して、夏頃に、TOEFL対策単語集を丸覚えを決行した方が、結果的に、早道だったかもしれません。
・Essayの早期着手
自分のことを書こうとすると、①表現力が磨かれる(⇒Writing に使える)、②文構造を考える(⇒GMAT V に活かせる)という効果が期待できるので、早く着手することが得策だったと感じます。
【GMAT対策】
GMAT対策は完全に後手後手に回ってしまったタイプです。以下の体験談は、最も遅い準備だとお考えいただくとよいと思います。
1. Verbal対策
・9月~11月にAGOSの授業を受講。
・Official GuideとAGSOのWhite Bookを、ひたすら繰り返し。
・GMAT Prepを2回受験したのち、本試験第1回目を受けたものの、惨敗。(11月)
・紙ベースや問題タイプ別の練習では太刀打ちできないと感じ、カプラン、プリンストンレビューの問題集を購入し、PCやiPadの画面上で練習。
2. Math対策
・いわゆる「マスアカ」を購入して独学で対策。
・単語と問題傾向を知った段階で、GMAT Prepで、47~49点が出るようになって、その後、十分な対策を行わないまま終了。
3. 試験直前対策
・1月~3月まで、ほとんど受験対策の時間が取れず、最終的には、4月の駆け込み受験で、何とか640点を達成。
・背水の陣で臨んだ最終受験では、受験2週間前から計3日間ほど休暇を取り、徹底的に問題を解く、AGOSの問題を何度も復習する、という作業を行い、やっとある程度の余裕を持って受けらえるようになりました。
4. GMAT対策におけるアドバイス
・基礎英語力に加えて、とにかく慣れが必要だと思います。そのためには、予備校を活用して「傾向」を効率的に知ること、何とか連続した休みを確保し集中して問題を解く「慣れるための作業」が必要だと思います。
【エッセイ対策】
エッセイの作成は、AGOSのカウンセリングを活用しました。
まず自分で書いてみて、読み手(ビジネススクールの審査側)の立場で、不明瞭だったり、もっとアピールした方がよい点などをブラッシュアップしていく進め方は、適切だったと思います。
ただ、最初にアサインされたAGOSのカウンセラーが、途中で退社してしまい、別のカウンセラーに代わるというハプニングもありました。そこでわかったことは、カウンセラーによっても見解が異なる、ということです。なので、あくまで自分の意見を大事にし、見せ方をカウンセラーから学ぶ、という姿勢がよいと思います。
また、マンツーマン英会話でも、エッセイの内容を見ながら議論することで、日本的考え方が、西洋文化圏の人には如何に分り辛いか、ということが分りました。提出直前には、英会話でMBAホルダーや弁護士、ペンシルバニア大学出身など、知識のある講師を選んで、自分の経験・考え方の「伝え方」を見直していきました。それなりに効果的だったと思います。
【推薦状対策】
推薦状は、入社1年目からの上司と先輩、以前の上司(社内他部門へ転出)に依頼しました。海外経験やキャリアのブレークスルーとなった経験をよく知っている方にお願いすることで、具体性の高い推薦状を書いていただけました。
・依頼方法
まず、自分のエッセイやインタビューでのアピールポイントを整理した上で、推薦状で触れてもらいたいポイント、エピソードなどを一覧にした資料を渡し、推薦状の原案を書いていただくようにお願いしました。
その際、受験する学校の質問をまず一覧にし、すべてに対応できるように共通項目を設定しました。
また、まずは、日本語で書いていただき、業者を使って翻訳してもらいました。
・推薦状の提出にあたって
学校により質問が異なるため、自分で各学校のフォーマットに合わせ、編集をしました。
加筆や構成の大幅な変更があった場合、業者、エッセイのカウンセラー、英会話の講師にお願いして、ネイティブチェックも行いました。
私の場合、提出(Web上での入力が主)の作業自体は、推薦者にお願いしました。
・編集の苦労
各学校の質問のニュアンスの違いや、字数制限に合わせた調整のため、編集作業に相当な時間も取られました。提出期限もありますが、推薦者の予定もあるので、できるだけ早く準備をしたつもりでしたが、それでも推薦者の方にはだいぶ迷惑をかけてしまいました。
出願者本人あ、過去の推薦状の見本を集めるなどして、どのような内容であればOKなのか、早い段階で知っておくことが重要です。
【インタビュー対策】
出願が遅かった私は、Final Round(6月実施)でのインタビューでした。
1. インタビューの準備
エッセイの内容をもとに、これまでの経験、自分がやりたいこと、MBAの期間に達成したいこと、など基本的なことを整理して、臨みました。
インタビューでの返答が詰まらないように、何度か紙に書き起し内容を頭に入れることと、発言に便利なフレーズを一通りメモにして復唱して準備をしました。
2. インタビューの練習
AGOSのカウンセラーとのセッション、マンツーマン英会話での練習を、インタビュー渡航前に集中的に行いました。2日に一度は、インタビューを想定して英語を話す時間を確保するようにしました。
3. 経験
Cambridgeのインタビューの前に、国内で1回、欧州(スペイン)で2回、Skypeで1回のインタビューを経験していたため、ある程度落ち着いて対応することができました。英語でのインタビューの経験がない場合、できるだけFace to Faceの本番インタビューを経験することが大事だと思います。
4. 現地でのインタビュー
インタビュー当日は、Judge Business Schoolに集合し、全体でのプレゼンテーションを聞いた後、順番に教授・講師に呼ばれてインタビューを受けました。質問内容は、きわめてオーソドックスな質問(なぜMBAなのか、なぜケンブリッジなのか)を簡単に聞かれたあと、エッセイに記載した内容が、前年の震災に関連する内容だったため、主にその内容について話を聞かれました。エッセイを書くに当たり、かなり真剣にカウンセラーや英会話講師と議論した内容だったため、スムーズに答えられたと思います。
また、前日にはインタビューを受けるアプリカントと在校生を交えたディナーがあり、妻も同席して参加しました。前日にある程度、英語での雑談に慣れておくのも意味があったと思います。ディナーの参加の有無や席での会話は、おそらく合否とは関係ないのではないでしょうか(推測)。
【メッセージ】
私のケースでは、受験勉強、出願準備が後手後手になり、各試験のスコアも合格者レンジの下限値レベルという状況でしたが、最後まであきらめずに取り組んだことが結果につながったと思います。
受験勉強と捉えてしまうと、何かと苦しくなる時もあると思いますが、MBAの場合、おそらく就職活動に近く、応募時点での合格者のプロファイルに照らし合わせて、自分の特性に合うポジションが空いていれば、合格できるものと思われます。
できるだけ早い準備は絶対にお勧めしますが、多少遅くなっても諦めず、自分の長所を思いっきりアピールしてエッセイやインタビューに望んでいただければ、きっと道が開けると思います!

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