合格体験記(2013 Sa)

【入学時年齢】 29歳
【職歴】民間保険会社7年
【私費/派遣】派遣
【最終学歴】東京大学文学部
【国外経験】旅行以外全くなし
【Why MBA】
典型的なドメスティック日本人ビジネスマンでしたが、入社以来、いつかは海外マーケットで金融ビジネスに挑戦したいと考えていたので、その足掛かりとしてはMBAがベストチョイスだと思っていました。
【Why Cambridge】
私たち2013/2014のクラスは44ヶ国から141名が来ていますが、この圧倒的なdiversityと、全員と知り合えるクラスサイズ、さらには平均年齢、社会人経験年数が自分に近いというのが魅力的でした。クラスメートがとても成熟しているのも素晴らしい魅力だと思います。また、これから海外のビジネスに飛び込む上で、Cambridgeというネームバリューも一つの理由でした。
【TOEFL/IELTS対策】
■Reading
割と早い段階で27以上が出るようになりましたが、最も重要なのはリーディングスピードだと思います。オフィシャルガイドや模試などを自分なりに色々試して、200wpm (words per minute)、つまり毎分200 単語で読んでそれなりに理解できればOK という結論に至ったので、ひたすらネットでThe Economist Harvard Business Reviewといった難しい文章の速読を繰り返しました(PC 画面に慣れることも重要です)。英文はWord に貼り付けて文字カウント機能を使い、600 words だったら3 分で読むといった感じで、200wpm で読む速度を体で(眼球で)覚えました。単語は、旺文社3800のRank3 まで固めました。ついRank4 にも半分ほど手を出してしまいましたが、不要でした。実戦を積む上では、Practice Online が安価で非常にお勧めです。
■Listening
とにかく苦労したのであまり言えることはありませんが、私のように苦手な人は気長にやるのみです。何を聴いてもいいと思います。そして「時間より頻度」です。一回の勉強時間で延々とやるより、1 日15 分を何度かやるのが良いと思います。
YES(吉井イングリッシュスクール)のリスニングも意外に良かったです。詳しくは述べませんが、リスニングであんな授業をする人は世界に吉井先生くらいしかいないでしょう。また、私は利用しませんでしたが、社内外の受験生仲間の間では、葛山先生のWebTOEFL のリスニング講座がリーズナブルにして非常に効果的だと評判でした。
■Speaking
最良の選択肢は、Donald Miller の個人塾E4TGにお世話になることでしょう。彼の魅力はその卓越した試験戦略、ネイティブならではの採点官に対する印象コントロール術、日本人のクセを熟知した的確なアドバイスにあります。また、少人数クラスでレベル・意識の高い受験生が多いので、客層の広いAGOS やYES と比べて、クラスで得られるネットワーキングが非常に有意義でした。
Rarejob(1 日30 分で月5,000 円のSkype 英会話)もお勧めです。講師の多くがフィリピンの名門女子大生のアルバイトですが、普通の日本人には十分です。
■Writing
人間と機械の両方が採点するので、機械から高評価を得るには単純に書いた量が重要です。Independentは、「450 単語以上書けるけど文法にも気をつけたら400 前後で終わった」くらいが理想だと思います。TOEFL CBT 時代の所謂185トピックをどう回答するか、事前に考えておいたことも非常に効果的でした。類似の問いも多いので185 の回答を用意する必要は全くなく、60個 くらいのアイデアを想定していれば大体どんなお題にも対応可能でした。 Integrated に関しては、ずっとスコアが伸びずに苦労しましたが、結局はリスニング力の問題でした。リスニングの力がついてくると、スピーキングとライティングのIntegrated も軒並み安定・上昇しはじめ、全体のスコアもブレークスルーするように思います。
■感想
「MBAで重要なのはGMATだ」「TOEFL は足切りにすぎない」とはよく言いますが、私のような国外経験の少ない人にとって、何だかんだ言って最も時間を取られ、精神を追い詰めるのはTOEFLではないでしょうか。私は9月頭に出願スコアの106 が出るまで16回受験しましたが、回によって「点の出易さ」(=難易度と比例するとは限りません)が非常に変わると思います。TOEFL はゴルフのようなもので、なかなかリーディングからライティングまで全てが上手くは揃いませんが、明らかに点数が出る回がたまにあります。私が106 を出した2012/9/2 の回は、社内の他のMBA受験生2人もその時の自己ベストを更新し、E4TGのDonald によると、この日に10 人以上の生徒が「初めて100 点台を突破した」そうです。
【GMAT対策】
■Quantitative
オフィシャルガイドは簡単ですので、やはりマスアカがお勧めという方が多いようです。マスアカで単語を覚えただけですが、ほぼ毎回51 でしたので特に対策はしませんでした。
■Verbal
全出願プロセスを通じて最も思い出したくないのがGMATのVerbalです。75 分41 題と時間配分が難しいので、私は、「最初の10 問に25 分、残りの25 問に49 分、最後の6 問をランダムクリック」というペース配分でやっていました。 お勧めはやはり、YESの文法クラスとSentence Correction (SC) クラスだと思いますが、Affinityの講座も周囲では評判が高かったです。Critical Reasoning (CR) とSC はともかく、Reading Comprehension (RC) は、ネイティブの人でも読んでいてよく分からないほどだそうですので、正直これといった有効な対策はあまりないように思いました。
■AWA
AWAにはそこまで時間を掛けませんでしたが、苦手な方は、ぜひ「Answers to the Real Essay Questions」という洋書のAWA 回答集を入手してみてください。絶版になっていますが、中古はAmazon で出回っています。パラパラと読みましたが、どう設問を論破すればよいか非常に参考になります。
■IR
全問じっくり考える時間がなかったので、私は最も時間のかかる「3 シートに分かれたパッセージを読む問題」を捨てる戦略を取りました。この問題は確か3 問全問正答しなければ不正解の扱いですから、時間がない人はランダムクリックで捨てるべきだと思います。それでもスコアは毎回5~8でしたので、それで良しとしました。
【エッセイ対策】
エッセイの前にCV (Resume)を作るのが普通だと思いますが、インタビューを見据えると、ここでしっかり「語れる」CVを仕上げておくことがとても重要だと思います。CVは一旦作ってしまうと、その後の膨大なエッセイ作成の中でつい忘れてしまいがちですが、インタビューにおいて意外に重要だったりします。
エッセイは、私はInterfaceにお世話になりました(担当はMr. Devalierではありません)が、担当してくれたカウンセラーの仕事は非常にスピーディーで、毎週2時間のSkype でかなりの量の文章を推敲・校正し、たまにはパラグラフなど論理構成もアレンジしてくれるのに加え、「結局君の良い所って○○ってことだよね?」という風に議論をある程度リードしてくれました。時にはダメなアイデアをはっきり”Bad!!”と言ってくれたのも良かったです。
一つの戦略としては、まずはお題が標準的なスクールから取り組み、志望度の高いスクールは後回しにするのが良いと思います。Cambridge のエッセイは、問いは標準的ですが、字数制限が厳しいのでそれなりに難易度は高かったように思いますが、標準的なお題のスクールのエッセイをいくつか仕上げたあとに取り組んだので、スムーズに作ることが出来ました。
【推薦状対策】
私の場合、経理畑ということもあり、社外に推薦状をお願いできるほどの関係の方がいなかったので、全て社内(部内)の上司・先輩にお願いしました。カウンセラーの力を借りつつまずは自分で推薦状をドラフトし、それから推薦者ご本人に適宜アイデアを追加して頂くという方法を取りました。エッセイとは異なる視点でありながらも、エッセイで書き切れなかったアピールポイントが上手く推薦状で補足できれば良いと思います。
【インタビュー対策】
ドメスティックの人であればある程度のQ&A を想定しておくことは必須でしょう。とはいえ、英語が苦手だからと言って想定問答にこだわり過ぎると、インタビューはコミュニケーションだという当たり前のことを忘れがちになります。当然ながら、こちらの回答が相手の更問に発展することもありますし、逆もしかりです。そういった話題の流れを意識して準備するといいと思います。また、仕事の話はどうしても難しくなりがちで、私は経理畑ですからうっかりすると会計用語さえ使いそうになりましたが、できるだけ簡潔で中学生レベルの平易な回答を心がけました。対策としては、Interfaceのカウンセラーと何度か模擬面接形式で練習しましたが、やはり彼らプロの視点、アメリカ人の視点からのダメ出しは非常に有効でした。
それと、学校によって、面接官がエッセイやレジュメを読み込んでくる学校と、単なる雑談の学校があるのですが、もしこのいずれかが面接前に下調べをして分かっていると、相当な強みになると思います。たとえば、雑談に近く、そこまでエッセイを読み込んでいない雰囲気の面接官だと、受け答えはできるだけシンプルな方が、中身が伝わりやすいと思いますが、しっかりエッセイやレジュメを読んでいる面接官に同じような対応をしてしまうと、「うん、それは書いてくれていたから知っていて、もっと深い部分で語ってほしいんだけど・・・」という微妙な雰囲気になったりもするからです。
【メッセージ】
Cambridgeはランキング以上に素晴らしい学校だと思います。正直、来られたことがいまだに嬉しいです。ひとりでも多くの日本人の方にアプライしていただきたいと思います。お待ちしています!

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