2014年GCP感想(2)- Oslo Cancer Cluster(ノルウェー)

クライアント:
Oslo Cancer Cluster(ノルウェー・オスロにおけるバイオテッククラスターのとりまとめ団体)
プロジェクト概要:
クラスターの運営やエコシステムの作り方について、バイオテックのトップクラス・クラスター(Boston/US, Cambridge/UK, Munich/Germany)とOslo Cancer Cluster (OCC)を比較するベンチマーキングを行い、キャッチアップ・成長加速のための施策を提言する。
感想:
もともとケンブリッジMBAを選んだ理由の一つとして、ヘルスケア系の、イノベーション加速ないしマクロ政策的なプロジェクトに携わりたいと考えていたので、このプロジェクトはど真ん中ストライクでした。MBAオフィスが30-40のプロジェクトを取ってくるのに対して学生が140名程度、かつ学生の3割前後が自分でプロジェクトを作るので、結果として成立しないプロジェクトも多数ある中で、この第一希望だったプロジェクトが成立したのがまず幸運でした。ヘルスケア関連では、これ以外にもWHO関連のNCD(Non-Communicable Disease)等に関する面白そうなプロジェクトを第二・第三希望に入れていました。
テーマとしては、マクロな国(ノルウェー)としての政策レベルからミクロな企業家・投資家へのインセンティブまで、バイオテックという一つのレンズから深く検討することができる大変興味深いスコープでした。さらに、日本と類似したような課題(ペイシェントリスクマネーの絶対的なボリューム欠如、アントレプレナーの不足、安定した社会構造のために低い人材流動性、圧倒的にプレゼンスのある業界(この場合は石油)、産業化のスキルが不足している大学・研究機関)を抱える中で、どのようにして製薬・バイオにおけるイノベーションを加速するか、という点で日本における示唆も得ることができました。特に、このプロジェクト(特に40本近く行ったインタビュー)を通じてケンブリッジをはじめとするバイオテック・クラスターのエコ・システムについての理解が深まったのも大きなラーニングでした。
また、一か月半弱をグローバルチーム(チームの国籍はJBSの2014年度GCPページに開示されているようにレバノン、インド、アメリカ、日本)でフルタイムで働いたのは久しぶりの経験でしたが、食事の好み(イスラム教徒とベジタリアン)に始まりアウトプットイメージやワークスタイルなど、by natureフラットなチーム構造の中で、優秀なメンバーが分解しないようにつなぎ、チームとしてパフォーマンスを出すことに苦心しました。その結果、英語の迷言をいくつか残したものの(苦笑)、ムードメーカーとコンテンツの意味合い出しについては一定の貢献ができたと自負しております。
明確に自分がチームをマネージをしていたわけではないにせよ、チーム内部で対立があるときにも比較的間に入るような立場になり、結果としてチームメンバーからは満点に近いとても高い評価をもらいました。のみならずJBSのMBA卒業生であるクライアントと最終評価者であるFacultyからのコメント・評価も満足のいくものでした。総じて、コンテンツ面、ソフトスキル面の両方において、ケンブリッジMBAで最も学びがあったプログラムの一つと言えます。

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GCP Oslo Cancer Cluster

写真:チームメンバーとオスロの港にて

追記)レポートの一部が、クライアントのウェブサイトで公開されました。

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