合格体験記2016-6

【所属カレッジ】 Hughes Hall
【出願ラウンド】 3rd
【入学時年齢】 30歳
【家族帯同の有無】 無し
【職歴】 化学メーカーで7年(営業・マーケティングと事業企画を半分ずつ)
【学歴】 国内国立
【海外経験】 純ドメ。留学経験なし。短期の旅行・出張程度。
【私費/社費】 私費

【Why MBA】
密度の濃い国際経験の獲得と、経営知識の体系的な学習、この二点がMBA留学のそもそもの動機でした。

日本の外の世界を知りたいという欲求が昔から強い方で、海外の映画や音楽、文学などに学生の頃から親しんでいましたが、海外に実際に住む経験はないまま就職。その後駐在などの機会もないまま気づけば二十代も終わりが近づく中、日本国内に閉じてしまっている自分のキャリアをどうすれば打開できるか悩んでいました。

また、事業企画のポジションで経営管理・企画に関わる幅広いミッションに取り組む中で、セールス・マーケティング以外の経験やアカデミックな専門性を持たない自分が各部門のマネージャー達をリードしていくには、経営に関わる知識を全般的に強化した上で、経営者目線を養う必要があると感じていました。

上記二点を満たす手段として、駐在や出張レベルではない密度の濃い海外経験と、経営知識の体系的な学習の両方が実現できる海外MBA留学が最適だと考えるようになりました。

当初は社費での留学を考えていたものの社内選考に二度落選し諦めかけましたが、ここで引き下がったら一生後悔すると思い直して、会社に秘密で受験勉強を開始。幸運にも志望校から合格を得ることができ、それをもって会社と協議しましたがもう一年待てとの返答。その頃には会社任せでの受け身のキャリア構築に強い危機感を覚えるようになっていたため、退職して私費留学することにしました。

【Why Cambridge】
費用・期間の負担と生徒の国籍の多様性の観点から欧州一年制で検討していました。中でも、もともと英文科にいたこともありイギリスという国に強い興味があったため、オックスブリッジが自然と目標になりました。ケンブリッジに決めたポイントは下記のような点です。

・ケンブリッジの自由な気風
ケンブリッジは自然科学系の学問に伝統的に強いこともあり、競争や権威ではなく自由と革新に価値を見出す文化が大学全体に浸透している気がします。そんなケンブリッジに集まる人々がうっすらと共有する、気さくで肩肘張らないある種Nerdyな雰囲気(いい意味で)に魅了されました。ビジネススクールが打ち出すCollaborative、Entrepreneurialといったキーワードも、このケンブリッジ独特の自由な気風に裏打ちされていると思います。

・国際経験の質
協調的な文化+多様性のある同級生+小さめのクラスサイズ+グループワークの多いプログラム構成といった要素が合わさることで、表層的ではない、ある程度の深さを持った国際経験が積めるだろうと期待していました。

・街の美しさ
インタビューに来た際に、豊かな自然と歴史ある建造物に彩られたケンブリッジの街の美しさに感動し、すっかり惚れ込んでしまいました。ケンブリッジはイギリスでも有数の観光地になるぐらい美しい街です。

【入ってみてここが良かったCambridge】
Why Cambridgeの部分は全て期待通りでした。加えて、下記の点は予想以上に良かったです。

・超実践型MBAでの対人スキルの集中訓練
CVP・GCP・Capstone Project・Summer Projectという最大4回にわたる実企業をクライアントにしたコンサルプロジェクトと、その他数多くのグループワークを通じて、多文化環境での対人スキルの面で非常に鍛えられました。第一学期にあるManagement Praxisという授業では、対人スキルというものを完全なサイエンスとまではいかないもののある程度分析的・体系的に学べるようになっており、そこで知識を仕入れたのち、失敗が許される環境でフィードバックを受けながら試行錯誤することで、有機的な学びが得られたと思います。

・大人な同級生
学生の平均年齢が米国スクールに比較して高く、またケンブリッジの協調的な学風に惹かれて入学する人が多いため、競争一辺倒ではなく他人に手を差し伸べる余裕を持った精神的に成熟した同級生が多かったように感じます。プロジェクトワークや課題などいろいろな場面で助けられましたし、彼らのマネジメント術から学ばされる機会が多々ありました。また、音楽や映画などの趣味を通じて仲良くなった同級生達からは、パーティーをして騒いで終わりではない、じっくりとした異文化交流の機会をもらったと思います。

・日本人同期
CollaborativeでEntrepreneurialな日本人同期からも、本当に多くのサポートと刺激をもらいました。皆自分にはないものを持っていて尊敬できる人ばかりでしたし、数ある学校の中からCollaborationやEntrepreneurshipを重視するケンブリッジを選んできているだけあって、人生観やキャリア観、リーダーシップ、リスクの取り方や挑戦心などの面で刺激を受け感化されることが多々ありました。

・Cambridge Experience
フォーマルディナー、メイボール、ケム川下り、オックスブリッジ対抗戦などの行事やしきたり、あるいは開学以来800年の歴史がそこかしこに顔を見せる街並みからは、多くの癒しとインスピレーションをもらった気がします。ニュートンが万有引力の法則を見出したりんごの木(の子孫)や、ケインズが住んでいた通り、DNAの二重螺旋構造を発見したワトソンとクリックが通ったパブ、多くの文学者や詩人が愛したグランチェスター村など・・・近代的企業社会が成立する遥か以前から続く世界観に無意識的にでも晒されることは、経済性や合理性だけではなく倫理観・歴史観・美意識なども含めた複雑な意思決定をこの先求められるであろうMBA生にとって、全く無意味ではないのだと思います。

【メッセージ】
卒業直前の8月、一年間の留学生活を振り返りながらこれを書いています。

冒頭に書いたようにMBA留学の当初の目的は「国際経験」と「経営知識」だったわけですが、留学を終えつつある今実感している一番の収穫は、「自立した個」の重要性の理解だと思います。

超実践型のケンブリッジMBAでは、自分の常識を否定される場面に多々遭遇します。世界には実に多様な価値観が存在しており、「My world is not your world.」であることをつくづく思い知らされます。自分の世界観で相手をジャッジすることはできませんし、その逆も然りです。自分の価値観を強引に押しつけるのではなく、自分を殺して周囲に同調するのでもなく、お互いの違いを理解し尊重しながらどうすれば建設的な議論ができるか試行錯誤する、そういった姿勢の大切さに思い至ります。

また、グローバルに活躍してきた優秀な同級生たちと拙い英語でやりあえば、当然ながら自信やプライドも粉々に砕かれ落ち込むわけですが、そうしたことを一年間繰り返すと、出身や文化や言語などの根本的な違いを無視して他人の基準で自分を責めても全く意味がないことにやがて気づきます。自分の競争相手は過去の自分 でしかなく、自分を評価するのは自分自身でしかないと開き直れます。

「空気を読む」や「恥の文化」といった言葉に表れているように、日本のような同質性の高い社会では評価基準や行動規範は周囲から勝手に与えられますが、多様な価値観が交錯するグローバル社会では、そうしたものさしは各個人がそれぞれ自分自身の中に求めていくしかありません。このことを本当に理解すると、周りを気にせず自分がやりたいことを追求しようという勇気が湧いてきますし、他人の努力や成功も素直に応援できるようになります。こうした、いわゆる「世間」から切り離された「自立した個」としての思考様式に気づけたことが、日本で生まれ育った自分にとっては最も価値ある学びでした。

ケンブリッジMBAは、単なる知識や学位を得るだけでなく、 自分の人生観やキャリア観を広げるまたとない機会になりましたし、国境をまたいだ友情やケンブリッジの美しい景色に彩られた数多くの素敵な思い出という精神的な豊かさを自分にもたらしてくれたと思います。この留学を支えてくれた全ての人に心から御礼を申し上げます。これからケンブリッジMBAに挑戦したいという方、応援しております。何か力になれることがあれば、ご連絡ください。

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