新型コロナ禍におけるCambridge MBA

新型コロナの恐怖が世界を覆う中、今年入学予定の合格者の皆さんや、これから受験を検討されている方など、MBAのプログラムがどうなっているか気になっている方もいるのではないでしょうか。本日はこの新型コロナ禍においてCambridge MBAがどのような状況になっているか、簡単にご報告したいと思います。

<学業>

3月20日をもって大学の(ほぼ)全ての施設が閉鎖され、大学全体として授業・学業は全てオンラインに移行しました。MBAはLent termの授業が3月上旬まであり、その後3月12-13日に試験があって、その後GCP(後述)に突入した、というタイムラインなので、現時点ではまだオンラインの授業は受けてません。来学期のEaster Termは授業、アセスメント等全てオンラインで完結されることが決定されています。

Cambridge MBAの目玉の一つであるGCP (Global Consulting Project)は、その名のとおり世界各国に散らばるクライアントに対し、チームを組んでコンサルティングにあたるもので、本来であればケンブリッジから飛び出してクライアントに常駐しながらプロジェクトを進めることが多いのですが、今年はごく一部のチームを除きほとんどのグループは在ケンブリッジでのリモートワークに。そればかりかプロジェクト自体が中止になったグループも複数あり、学生側、学校側ともに新たなプロジェクトの組成やタイムラインの変更などに追われる状況となりました。

4月20日から始まるEaster Termの授業はZoomを使ったオンライン授業となる旨が学校から通達されていますが、クラスでのディスカッションなどがどのように進められるのか、まだあまりイメージがつきません。グループワークはそれなりに残るようですが、すでに祖国に帰った学生も多いなか(クラス200名の半分くらいが帰国済み)、時差の影響でグループでの会議時間を合わせるのにも苦労しそうです。

<生活>

3月23日にイギリス全土で外出禁止となってから約3週間が経過。一日一度の運動目的の外出、及び生活必需品の買い物は許されていますが、人との接触は禁止、スーパー以外のほぼ全ての店が閉鎖されている状況下、生活環境としては極めて厳しい状況になっています。

皇太子や首相が罹患したということもあり、国全体として危機意識が極めて高く、大学やビジネススクール、カレッジ等からほぼ毎日、状況のアップデートや危機感の共有、及び激励のメッセージなどが出されています。

私は家族帯同で留学しており、3歳の娘がいますが、幼稚園はもちろん市内の公園も全て閉鎖され、3歳児には相当厳しい自宅待機生活を余儀なくされております。我が家はChurchill Collegeの家族寮に住んでいますが、家族寮の目の前にある公園も閉鎖。ただ幸いなことに、当カレッジは全カレッジ中最大の面積を誇っており、カレッジ内に広大な野原があります。普段は全くの無駄と思われたこの空き地、今では子供の貴重な遊び場となっており、一日一度の運動はもっぱらこの野原で子供と走りまわっております。(写真はChurchillの空き地でたたずむ3歳児)

この他にも就職活動の停滞などMBA生にとっては厳しい状況が続いています。他方で個人的には、リモートワークで使用した各種リモートツールのすばらしさには感動しています。学校から学生全員にクラウドツールが与えられており、会議やドキュメントの共有を不自由なく行えるほか、これを機会に新た無償提供された学習ツールなどもあり、今のところ学業の遂行に大きな支障は感じていません。学校側もエッセイ(レポート)やGCPの締め切り延期など含めかなり柔軟に対応しており、頭が下がる思いです。

ということでCambridge MBA、多大なる影響を受けてはいますが、なんとかやっています!出来るだけ早く事態が収束することを祈るのみです。