Global Consulting Project の振り返り

第2学期 (Lent term: 1/14 ~ 3/13)が終わり次第、息の付く暇もなく始まるのがCJBS MBAプログラムの目玉の一つであるGlobal Consulting Project (以下、GCP)です。GCPとは4週間をかけて、スクールまたは自分でソースした企業に対してMBA生4~5人でコンサルティングしていくプロジェクトです。今回は、COVID-19の拡大に伴い英国が3月25日からロックダウンを敷いたことにより、基本オンラインでの対応となりました。私が参画したプロジェクトを振り返りながら、このブログを読んでくださっているCJBS MBA応募者/合格者の皆様の参考になるような情報をご提供できればと思います。

【At the end of the day  ~ 未経験領域への挑戦 & チームとの絆 ~ 】

私にとってのGCPの魅力を2点あげるのであれば、(1)今までのキャリアで経験してこなかった業界のプロジェクトに関わることができることと(2)MBA同期と更に絆を深められることでした。

  • 私が参画したのは、石油会社ShellのCorporate Venture CapitalであるShell Venturesに対して、ある特定領域での投資仮説を立てるプロジェクトでした。VC業界という意味にしろエネルギー業界という意味にしろ、全くの未経験から携わることになったプロジェクトだったので、日々の知識面での学びが多くや業界人と話すことにより得られるVC業界のインサイトには興味をかきたてられました。私の場合とは逆に、既に自分が専門性を持っている案件に携わることも勿論可能ですが、4週間という限られた期間は未経験領域に飛び込むにはうってつけと思います。
  • MBA同期との絆は、パブで一緒に飲み明かすことよりプロジェクトの苦難を共有したことによるほうが強まるというのがMBA生活を7か月経験して感じているところです。GCPはまさに今後のキャリアに限らず、人生そのものを豊かにするつながりを構築するチャンスだと思います。GCPとは関係ありませんが、同様の観点から、MBA在学中はチームを組んでビジネスコンテスト等に参加することはお勧めです。

ただし、最終的にどれだけGCPが魅力的になるかは、(A)自分が関心を持っているプロジェクトに参画できるかと(B)チーム構成によって大きく左右されます。

【Project Sourcing & Team selection ~

無限の可能性 & 努力(と少しの運) 次第 ~ 】

(A)、(B)がともに満たされるプロジェクトになるか否かの可能性は、GCPが(1)スクールによってソースされた案件か(2)自分でソースした案件かによって異なります。

  • スクールソース:例年、約70%の生徒はスクールがソースしたプロジェクトに参画しています。今年は約70件のプロジェクトをスクールが準備しており、私のShell Ventures案件もその一つでした。業界別の分布としては、ファイナンス、ヘルスケア、エネルギーなど様々な業界からの案件が用意されていました。企業の成熟度からは、Early stageのベンチャーからHigh-growth venture、大企業、公的機関までの幅広いオプションが用意されていました。

勿論ながら、地域や業界の偏りはありました。地域的には、英国(特に、ロンドン・ケンブリッジ地域)の案件数が圧倒的に多く、大陸側ヨーロッパ(ドイツ・オーストリア等)、アフリカ、北アメリカ&アジアの順で案件が少なくなっていきました。北アメリカとアジア案件は数件しかありませんでした。

プロジェクトの割り当ては以下の方法で実施されました:(a) 生徒が3つ希望する案件を選択 → (b) MBA事務所がそれら企業に生徒のCVを送付 → (c) 企業側が集まったCV全てに一番欲しい生徒から順にランキングを決定→ (d)生徒は3つの企業の内、その生徒に対し一番高いランキングをつけてくれた企業に割り当てられる。

このプロセスで重要な点は、GCPの魅力度のランダム性が高くなることです。生徒が一番関心を持っている企業や業界に割り当てられる保証がなく、生徒はチームメンバーも選べないからです。ソースされている案件は面白いものが多く、MBA同期生も魅力的な人たちの集まりなので、場合によってはGCPがつまらなくなるとまでは言いませんが、リスクが高まるのは確実です。

なお、上記プロセスを経たあとも例年20人程度が案件に割り当てられない場合があります(例:競争率の高い案件だけに応募した場合など)。これらの生徒達は、第2ラウンドで残っている案件を選んでいくことになりますが、特定のプロセスがあるわけではありません。残った生徒たちの間で話し合ってチーム決めをするなど、自由度が高いです。

  • 自らソース:高い確率で自分の関心のある企業にコンサルティングができて魅力あるチーム構成を築けるのが、案件を自らソースした場合です。自ら企業と交渉してプロジェクトを取り付けた場合、自分で他3~4人のチームメンバーを集めることになるので、メンバー構成の魅力度は自分の努力次第となります。企業とのコンタクト・交渉に労力も必要になりますが、自らソースした場合は、非常に満足のいくGCP経験となる確率が高くなるはずです。

1点アドバイスするとすれば、CJBS MBA入学前にソーシングを始めることです。一旦授業が始まるとGCP開始まではあっという間です。早めのソーシングをお勧めします。

上記の通り、スクールがソースする案件は多様且つ興味をそそられるものが多い一方で、スクールに頼るとGCPの最終的な面白さは運に左右される度合いが大きくなります。このため、自らソースすることを視野に入れることをお勧めします。

【Impact of COVID-19 ~ オンライン & 地域の限定~】

最後に、COVID-19の影響について数点説明します。まず、プロジェクト割り当てへの影響では、アメリカ合衆国のスクールソース案件2件が中止になるなど、案件がなくなることがありました。この結果、一部のチームはGCP開始寸前に別のプロジェクトに移ることとなりました。プロジェクト実行の面では、ほぼ全てがオンラインでの実施となり、例えばアフリカへの渡航が予定されていた案件がすべて自宅/寮からのリサーチとなった案件もありました。

将来的にも、COVID-19によって英国外での活動を伴うGCPは制限され、オンラインベースになるリスクは念頭においておく必要があると思います。コンサルティング内容がオンラインで実行しやすいものになったり、皆様が関心を持つ地域での案件が少なくなる可能性などもあると思います。今後のCOVID-19事態の展開次第ではございますが、注視が必要と思います。

いろいろと書きましたが、私にとってGCPはチームメンバー(インド人2人とキプロス人1人)との絆を強めながら、新たな業界に挑戦する有意義な機会でした。そして、数少ない例外を除けば、他のMBA生にとっても同じような経験だったと思いますし、それだけの案件が揃っていたと思います。

振り返りより情報が多めになってしまいましたが、GCPについて質問などがあれば、いつでもお問い合わせください!