Global Consulting Project の振り返り

第2学期 (Lent term: 1/14 ~ 3/13)が終わり次第、息の付く暇もなく始まるのがCJBS MBAプログラムの目玉の一つであるGlobal Consulting Project (以下、GCP)です。GCPとは4週間をかけて、スクールまたは自分でソースした企業に対してMBA生4~5人でコンサルティングしていくプロジェクトです。今回は、COVID-19の拡大に伴い英国が3月25日からロックダウンを敷いたことにより、基本オンラインでの対応となりました。私が参画したプロジェクトを振り返りながら、このブログを読んでくださっているCJBS MBA応募者/合格者の皆様の参考になるような情報をご提供できればと思います。

【At the end of the day  ~ 未経験領域への挑戦 & チームとの絆 ~ 】

私にとってのGCPの魅力を2点あげるのであれば、(1)今までのキャリアで経験してこなかった業界のプロジェクトに関わることができることと(2)MBA同期と更に絆を深められることでした。

  • 私が参画したのは、石油会社ShellのCorporate Venture CapitalであるShell Venturesに対して、ある特定領域での投資仮説を立てるプロジェクトでした。VC業界という意味にしろエネルギー業界という意味にしろ、全くの未経験から携わることになったプロジェクトだったので、日々の知識面での学びが多くや業界人と話すことにより得られるVC業界のインサイトには興味をかきたてられました。私の場合とは逆に、既に自分が専門性を持っている案件に携わることも勿論可能ですが、4週間という限られた期間は未経験領域に飛び込むにはうってつけと思います。
  • MBA同期との絆は、パブで一緒に飲み明かすことよりプロジェクトの苦難を共有したことによるほうが強まるというのがMBA生活を7か月経験して感じているところです。GCPはまさに今後のキャリアに限らず、人生そのものを豊かにするつながりを構築するチャンスだと思います。GCPとは関係ありませんが、同様の観点から、MBA在学中はチームを組んでビジネスコンテスト等に参加することはお勧めです。

ただし、最終的にどれだけGCPが魅力的になるかは、(A)自分が関心を持っているプロジェクトに参画できるかと(B)チーム構成によって大きく左右されます。

【Project Sourcing & Team selection ~

無限の可能性 & 努力(と少しの運) 次第 ~ 】

(A)、(B)がともに満たされるプロジェクトになるか否かの可能性は、GCPが(1)スクールによってソースされた案件か(2)自分でソースした案件かによって異なります。

  • スクールソース:例年、約70%の生徒はスクールがソースしたプロジェクトに参画しています。今年は約70件のプロジェクトをスクールが準備しており、私のShell Ventures案件もその一つでした。業界別の分布としては、ファイナンス、ヘルスケア、エネルギーなど様々な業界からの案件が用意されていました。企業の成熟度からは、Early stageのベンチャーからHigh-growth venture、大企業、公的機関までの幅広いオプションが用意されていました。

勿論ながら、地域や業界の偏りはありました。地域的には、英国(特に、ロンドン・ケンブリッジ地域)の案件数が圧倒的に多く、大陸側ヨーロッパ(ドイツ・オーストリア等)、アフリカ、北アメリカ&アジアの順で案件が少なくなっていきました。北アメリカとアジア案件は数件しかありませんでした。

プロジェクトの割り当ては以下の方法で実施されました:(a) 生徒が3つ希望する案件を選択 → (b) MBA事務所がそれら企業に生徒のCVを送付 → (c) 企業側が集まったCV全てに一番欲しい生徒から順にランキングを決定→ (d)生徒は3つの企業の内、その生徒に対し一番高いランキングをつけてくれた企業に割り当てられる。

このプロセスで重要な点は、GCPの魅力度のランダム性が高くなることです。生徒が一番関心を持っている企業や業界に割り当てられる保証がなく、生徒はチームメンバーも選べないからです。ソースされている案件は面白いものが多く、MBA同期生も魅力的な人たちの集まりなので、場合によってはGCPがつまらなくなるとまでは言いませんが、リスクが高まるのは確実です。

なお、上記プロセスを経たあとも例年20人程度が案件に割り当てられない場合があります(例:競争率の高い案件だけに応募した場合など)。これらの生徒達は、第2ラウンドで残っている案件を選んでいくことになりますが、特定のプロセスがあるわけではありません。残った生徒たちの間で話し合ってチーム決めをするなど、自由度が高いです。

  • 自らソース:高い確率で自分の関心のある企業にコンサルティングができて魅力あるチーム構成を築けるのが、案件を自らソースした場合です。自ら企業と交渉してプロジェクトを取り付けた場合、自分で他3~4人のチームメンバーを集めることになるので、メンバー構成の魅力度は自分の努力次第となります。企業とのコンタクト・交渉に労力も必要になりますが、自らソースした場合は、非常に満足のいくGCP経験となる確率が高くなるはずです。

1点アドバイスするとすれば、CJBS MBA入学前にソーシングを始めることです。一旦授業が始まるとGCP開始まではあっという間です。早めのソーシングをお勧めします。

上記の通り、スクールがソースする案件は多様且つ興味をそそられるものが多い一方で、スクールに頼るとGCPの最終的な面白さは運に左右される度合いが大きくなります。このため、自らソースすることを視野に入れることをお勧めします。

【Impact of COVID-19 ~ オンライン & 地域の限定~】

最後に、COVID-19の影響について数点説明します。まず、プロジェクト割り当てへの影響では、アメリカ合衆国のスクールソース案件2件が中止になるなど、案件がなくなることがありました。この結果、一部のチームはGCP開始寸前に別のプロジェクトに移ることとなりました。プロジェクト実行の面では、ほぼ全てがオンラインでの実施となり、例えばアフリカへの渡航が予定されていた案件がすべて自宅/寮からのリサーチとなった案件もありました。

将来的にも、COVID-19によって英国外での活動を伴うGCPは制限され、オンラインベースになるリスクは念頭においておく必要があると思います。コンサルティング内容がオンラインで実行しやすいものになったり、皆様が関心を持つ地域での案件が少なくなる可能性などもあると思います。今後のCOVID-19事態の展開次第ではございますが、注視が必要と思います。

いろいろと書きましたが、私にとってGCPはチームメンバー(インド人2人とキプロス人1人)との絆を強めながら、新たな業界に挑戦する有意義な機会でした。そして、数少ない例外を除けば、他のMBA生にとっても同じような経験だったと思いますし、それだけの案件が揃っていたと思います。

振り返りより情報が多めになってしまいましたが、GCPについて質問などがあれば、いつでもお問い合わせください!

新型コロナ禍におけるCambridge MBA

新型コロナの恐怖が世界を覆う中、今年入学予定の合格者の皆さんや、これから受験を検討されている方など、MBAのプログラムがどうなっているか気になっている方もいるのではないでしょうか。本日はこの新型コロナ禍においてCambridge MBAがどのような状況になっているか、簡単にご報告したいと思います。

<学業>

3月20日をもって大学の(ほぼ)全ての施設が閉鎖され、大学全体として授業・学業は全てオンラインに移行しました。MBAはLent termの授業が3月上旬まであり、その後3月12-13日に試験があって、その後GCP(後述)に突入した、というタイムラインなので、現時点ではまだオンラインの授業は受けてません。来学期のEaster Termは授業、アセスメント等全てオンラインで完結されることが決定されています。

Cambridge MBAの目玉の一つであるGCP (Global Consulting Project)は、その名のとおり世界各国に散らばるクライアントに対し、チームを組んでコンサルティングにあたるもので、本来であればケンブリッジから飛び出してクライアントに常駐しながらプロジェクトを進めることが多いのですが、今年はごく一部のチームを除きほとんどのグループは在ケンブリッジでのリモートワークに。そればかりかプロジェクト自体が中止になったグループも複数あり、学生側、学校側ともに新たなプロジェクトの組成やタイムラインの変更などに追われる状況となりました。

4月20日から始まるEaster Termの授業はZoomを使ったオンライン授業となる旨が学校から通達されていますが、クラスでのディスカッションなどがどのように進められるのか、まだあまりイメージがつきません。グループワークはそれなりに残るようですが、すでに祖国に帰った学生も多いなか(クラス200名の半分くらいが帰国済み)、時差の影響でグループでの会議時間を合わせるのにも苦労しそうです。

<生活>

3月23日にイギリス全土で外出禁止となってから約3週間が経過。一日一度の運動目的の外出、及び生活必需品の買い物は許されていますが、人との接触は禁止、スーパー以外のほぼ全ての店が閉鎖されている状況下、生活環境としては極めて厳しい状況になっています。

皇太子や首相が罹患したということもあり、国全体として危機意識が極めて高く、大学やビジネススクール、カレッジ等からほぼ毎日、状況のアップデートや危機感の共有、及び激励のメッセージなどが出されています。

私は家族帯同で留学しており、3歳の娘がいますが、幼稚園はもちろん市内の公園も全て閉鎖され、3歳児には相当厳しい自宅待機生活を余儀なくされております。我が家はChurchill Collegeの家族寮に住んでいますが、家族寮の目の前にある公園も閉鎖。ただ幸いなことに、当カレッジは全カレッジ中最大の面積を誇っており、カレッジ内に広大な野原があります。普段は全くの無駄と思われたこの空き地、今では子供の貴重な遊び場となっており、一日一度の運動はもっぱらこの野原で子供と走りまわっております。(写真はChurchillの空き地でたたずむ3歳児)

この他にも就職活動の停滞などMBA生にとっては厳しい状況が続いています。他方で個人的には、リモートワークで使用した各種リモートツールのすばらしさには感動しています。学校から学生全員にクラウドツールが与えられており、会議やドキュメントの共有を不自由なく行えるほか、これを機会に新た無償提供された学習ツールなどもあり、今のところ学業の遂行に大きな支障は感じていません。学校側もエッセイ(レポート)やGCPの締め切り延期など含めかなり柔軟に対応しており、頭が下がる思いです。

ということでCambridge MBA、多大なる影響を受けてはいますが、なんとかやっています!出来るだけ早く事態が収束することを祈るのみです。

Japan Trek 2020の振り返り

短い1年プログラムの中で、数少ない休暇である冬季休暇を利用して、1月5日~1月10日にJapanTrekTourを行いましたので、その振り返りとJapanTrekの魅力についてお伝えしたいと思います。公式HPにもブログを作成しましたが、こちらでは企画者目線でもう少し詳しくご紹介できればと思います。

JapanTrekは、生徒の有志による企画で、日本企業への訪問および観光を1週間程度で実施します。今年はアイスランド、カナダ、中国、ブラジル、ニュージーランドなど8か国から19名の生徒が集まりました。

今年のJapanTrekのゴールは以下に設定しました。

  • 日本の文化やコーポレートカルチャーを同級生に深く理解してもらう

→授業の中でも日本企業にスポットライトがあたることは非常に多いです。Management PraxisⅠの授業では、アメリカと対比して日本はHigh Contextカルチャーの国として紹介され、アメリカ人チーム・日本人チームで「アメリカ/日本企業の文化」というプレゼンを実施したこともあれば、Corporate Governanceの授業では、株主の力が圧倒的に弱く外部への説明責任が重視されない点、従業員の会社への帰属意識、等Anglo-Americanとは全く異なる特性について講義をしてもらいました。また、いかに名だたる日本企業がマーケティングや事業転換に成功してきたかという話も多く挙がります。同級生にとっては、講義で聞くだけでなく、日本をリードする企業と実際に接する貴重なチャンスです。

  • 同級生の絆を深める

→私自身としては、MBAを通じてキャリアをレバレッジするという第一目標の次に、人生を通してhang outできる親友を作りたい、という目標もあります。(きっとそう考えている方は多いはず。)ケンブリッジMBAは1年と非常に短く効率的である反面、中々ゆっくりと同級生と仲を深められる機会が少ないので、Trekはその点非常に良いチャンスだと思います。

今回Trekに参加するメンバーは、日本への興味・関心が非常に高い方ばかりなので、オーガナイザーチームへの期待は非常に大きかったと思います。

会う度に「Trek楽しみにしてるよ!」「航空券予約したからね」と毎日のように声を掛けてくれるメンバーもおり、それが良いプレッシャーになっていたように思います。1学期目のMichaelmasタームの9月から企画チームを立ち上げ、10月1日にファーストミーティングをキックオフ、10月28日に説明会を実施し、12月上旬までに参加者を決定するというタイムラインで企画を進めました。説明会においては、JapanTrekの目的、旅程案、申し込み方法のほか、「日本とは?」を紹介する目的で、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を引用しながら西欧との美意識の対比を紹介したり、アイドル文化や飲み会文化等、海外から見て一見不思議な部分をハイライトしたりしながら、参加を呼びかけました。参加者が決定したのちは、旅程の具体案の作成、会社との交渉、WeTravelサイトの運用、レストラン・屋形船・アクティビティ・新幹線等の予約をオーガナイザー間で分担しながら実施し、あっという間にTrek当日を迎えました。

1日目は、京都の懐石料理のお店に集合しました。生け花や日本人形で飾られた素敵な掘りごたつの個室で、みんな非常に喜んでいました。日本語で「乾杯!」と盛大にお祝いしながら、すかさず同級生全体のWhatsAppグループに動画共有をし盛り上がりました。エッセイの進捗状況の確認やどんな正月を過ごしたかという話から始まり、先入りしていた参加者たちから、渋谷のスクランブル交差点で年越しをした話、大阪のパンケーキ屋が美味しかったという話などを聞きました。

2日目は、京都を全員で回るツアーです。金閣寺、錦市場、平等院鳳凰堂、伏見稲荷大社に訪れました。平等院では、鳳凰堂内の内部拝観にも参加し平安時代最高の仏師と言われた定朝作の国宝・阿弥陀如来坐像も近くで見ることができました。伏見稲荷大社では、ビジネスの成功を祈って千本鳥居を奉納する会社が多い、という話をしたところ、メンバーは興味深そうに聞いてました。個人的には、メンバーが持っているGoogleのPixel4を使って、工夫して綺麗な写真を撮ってもらうのが非常に楽しかったです。

3日目は、奈良に行くグループと着物で京都を回るグループに分かれました。天気は生憎の雨。ですが、参加者が「傘がきっと映えるね」と言ってくれて少し救われました。清水寺を回った後、大正ロマンを感じさせてくれる落ち着いた『夢二カフェ五龍閣』にて長いランチをし、綺麗なくくり猿で有名な金剛寺八坂庚申堂に向かいました。夜は両グループで合流し、『酒場トやさい イソスタンド』で京都最後の夜にふさわしい、大宴会を実施しました。とうもろこしの炊き込みご飯に舌鼓を鳴らしながら、日本の居酒屋文化を堪能してもらえたと思います。

4日目は、京都から東京に新幹線で移動し、午後はフリータイム、夜は屋形船『船清』で食事を楽しみました。新幹線に乗る前に駅弁を買うようお勧めしていたので、どんな駅弁がよさそうかと皆で話し合いながら買い物をし、無事に定刻に乗車。新幹線の中では、山景色を楽しむ人、時差を回復するため仮眠をとる人、エッセイに取り組む人(私を含め)様々でした。午後は、銀座ショッピングを楽しむグループ、こってり家系ラーメンや大江戸温泉を楽しむグループ、日本刀体験にでかけたグループに分かれ、それぞれ東京観光を楽しみました。夜の屋形船では品川から出港し東京湾を周遊しました。船からの夜景が素晴らしいだけでなく、料理や船内のカラオケも充実していました。ブラジル人の友達が小学校の時に習った『かえるの歌』をみんなで歌ったのはとても心に残りました。

5日目は会社訪問の日で、それぞれスーツを着て新橋に集合しました。SoftBank Group、資生堂、楽天を訪問させていただきました。

SoftBank Groupにおいては、CFOの後藤様に会社の歴史や現在の戦略について、貴重な講演をいただきました。ボーダフォンの日本事業の買収やケンブリッジに拠点を置くARMホールディングスの買収など、重要な投資決定をした際に直面した課題について教えて頂いたり、歴史的なアリババグループへの投資経験についても話していただきました。

資生堂においては、大切にする理念やブランドのラインアップ、今後の戦略を中心にご説明を頂きました。英語の公用語化を実施し世界中から人材を集め、グローバルにリーチを拡げているという点について多くのメンバーが魅かれており、活発な質疑応答が行われました。

楽天においては、全世界中にて、e-コマース、スポーツ、フィンテック、ストリーミング等、あらゆる分野のビジネスを展開し、多様なポートフォリオを構築している点についてご紹介をいただきました。有難いことに、楽天の皆様のご配慮で、今回、ケンブリッジMBA卒業生の方にプレゼンをしていただく機会に恵まれました。先輩からケンブリッジでの経験も交えつつ、入社後にストリーミングサービスのリリースにどのように取り組んだかを教えて頂きました。その後、オフィス内もご案内を頂き、社員のためにこだわり抜かれた施設の数々を見せて頂きました。

会社訪問を終えた後は新宿へ移動し、ベジタリアン組は天ぷら串へ、非ベジタリアン組は寿司や焼肉を食べに行きました。スーツ姿で日本でのキャリアを同級生と議論をするのは、実に新鮮な体験でした。

最終日は、午前中、茶道体験とチームラボ、午後は渋谷・原宿・丸の内を回るツアーを実施しました。茶道においては、『目黒とうりあん茶道教室』にお伺いし、先生方に茶道の成り立ち、歴史、一期一会の考え方など教義についてわかりやすく教えていただき、メンバーにお菓子とお茶を楽しんでもらいました。チームラボでは、日本の最先端のエンターテイメントを体験してもらいました。その後渋谷から原宿、表参道を散策。さらに丸の内のビル街を見学した後、新橋に移動して打ち上げの大宴会を行いました。打ち上げには日本人アラムナイの皆さんも来てくださり、最後の和食を堪能しながらキャリアの話にも花を咲かせる、まさにJapan Trekのしめくくりにふさわしい会となりました。

雑駁ですが、以下に良かった点、反省点、意外だったエピソードについてまとめていこうと思います。

◆良かった点

・オーガナイザー間の連携がよかった。歴史の説明で力を発揮するメンバーもいれば、最短で結論にもっていく、参加メンバーが本当にやりたいことを汲み取り盛り上げる、などそれぞれの工夫が全て参加者へのおもてなしにつながったように思う。

・SoftBank、資生堂、楽天、3社から素晴らしいプレゼンを頂いた。参加者からの反応も非常に良かった。

・着物や屋形船、茶道体験など、(日本人でも)普段体験することのできないアクティビティを体験してもらうことができた。

◆反省点

・事前の勉強資料について、一部の会社についてしか用意できなかった。もう少しカバーできれば、さらにQ&Aも充実しただろうし、理解が深まったように思う。

・エッセイとの両立。。冬休み中に3000wordのエッセイを3つ抱えていたが、オーガナイザーとして100%Trekにコミットするために、こちらはTrek前に完了させるべきだった。

◆意外だったエピソード

・会社訪問時、日本の会議形式や文化に驚きの声が多かった。「プレゼン前になぜ窓のブラインドを下ろすのか?」「部屋の後方になぜ多くのメンバー(部下)が控えているのか?」等、私たちにとっては慣れ親しんだ慣習について多くの質問が寄せられた。スリッパを用意してくれた会社もあり、そのおもてなし精神に感動する同級生もいた。

・「一本締め」が非常にウケた。調子に乗って「三本締め」まで教えてしまった。

・やはり日本はベジタリアンには厳しい世の中である。見た目から野菜しか使っていない料理を見分けるのも難しい上、お気に入りの居酒屋に連れていってももちろん英語メニューはないので、野菜しか使っていない天ぷら串をお店の方から聞き出して、自家製英語メニューを作るなどした。

・ファミチキは世界共通で人気。会社訪問の合間にコンビニに寄ったところ、ファミチキを3個平らげる人もいた。

・同級生の新たな一面を発見。あまり話したことのない一見クールに見える参加者が、実はかなりジョーク好きで盛り上げ役であるなど、Trekを通じて仲を深められたメンバーが多かった。また、日本人オーガナイザーも、各人個性がありTrekへの取り組み方や工夫の仕方が色とりどりであったため、お互いを深く知るのに非常に役に立ったように思う。

・キャッシュレスの遅れと日本の物価の安さを痛感。コンタクトレスクレジットカードがなぜ日本に普及しないのかが不思議でならない。現金での割り勘をやるたびに、同級生に申し訳ない気持ちになった。

就職活動、Global Consulting Projectのソーシング、試験やエッセイ、家族や友達との交流、などなどあらゆるものが並行して走る中、JapanTrekを最高のものにするために、時間やエネルギーを割くことは決して簡単ではありませんでしたが、参加メンバー、同期の日本人メンバー、日本人Alumniの力添えにより、忘れることのできない素晴らしい思い出になりました。Cambridgeコミュニティの強さを改めて感じさせてくれる旅となりました。日本での就職を真剣に検討するメンバーも出てきており、オーガナイザーとしては嬉しい限りです。IsraelTrekも企画が進んでいるようなので、参加者としてそちらに参加できるのも楽しみにしています。

2019年度 初学期(Michaelmas Term)の振り返り

ケンブリッジMBA開始から、早くも3ヶ月が経過しました。

こちらは12月第2週に試験(Exam)が終了して12/20より冬休みに入っています。

ただし各種レポート(Essay)の締切が1月初旬で現在(1/3時点)はその執筆に追われているため、冬休みという実感が全くありません…

* 十分な計画性を持って過ごした他のクラスメイトは冬休みを満喫しています

A. 初学期の主な活動内容 (トータル約1,000時間)

1.授業(8科目) 約400時間 (授業250時間+予復習150時間)

・原則、月曜から木曜の9時-17時半が授業時間(授業6時間+休憩2時間半)

・コア8科目(以下)が中心 :

  1. Corporate Finance
  2. Financial Reporting
  3. Management Science(統計学)
  4. Management Praxis
  5. Micro Economics
  6. Organisational Behavior
  7. Corporate Governance
  8. Entrepreneurship

・うち2. Financial Reportingでは①Alibaba社のValuation(企業価値評価)を実施し、②レポートを作成・提出した上で③外部の識者に対してプレゼンする、というグループタスク(グループメンバーは学校指定の4~5人からなる“Study Group”)でのべ60時間程度

・うち8. Entrepreneurship では3,000字のEssayが期中の課題として出され、のべ15時間程度

2.  Corporate Venture Project (CVP)   約100時間

・Cambridge に拠点を置くベンチャー企業に対するコンサルティングプロジェクト(同プロジェクトも前述のStudy Groupで実施)。授業外で適宜、時間を捻出して期限(12月第1週)までに報告書を作成/クライアントへプレゼンを実施

 * 詳細は別記事”Camridge Venture Projectについて”をご参照下さい

3. キャリア/就活関連 約250時間

・10月と11月のほぼ連日、採用セミナー等で企業担当者がケンブリッジに来校。昼休みもしくは授業後(18時以降)で参加

・各種インターンシップへの応募書類作成等

・週末開催のビジネスアイデアコンテスト(例:Venture Creation Weekend)、
 Entrepreneurship 関連イベントへの参加

・2学期(Lent Term)のコンサルティングプロジェクト(Global Consulting Project)に関する提案資料作成

・その他、ケンブリッジが主催する各種キャリアセミナー(プレゼンテーション、デザインシンキング等)への参加

4. ソーシャル関連 約 200時間

・毎日何かしらのネットワーキングイベントが開催されていたが、基本的には自分の興味関心が強い分野もしくは小人数のイベントに限って参加

・毎週2時間のプログラミング勉強会(生徒が自主的に企画したもの)に参加

5.  Japan Trek 準備   約 30時間

・1月開催予定のJapan Trek (約20人規模)の企画・準備

B. 初学期の振り返り

総括

とにかくあっという間の3ヶ月でした。やりたいこと/やらなければならないことが次から次へと現れるため、時間と体調管理に苦労しました。

留学中にやりたいことは事前にリスト化していたのですが、それでもいざ始まるとついつい目移りしてしまいました。授業/就活/ネットワーキングそれぞれにほぼ均等に時間を割り振った結果、どれも中途半端になってしまった感があります。来学期は自身の興味のある分野に最大限の時間を投入したいと思います。

また授業外での学びが大きいためどれだけ積極的に取り組めるか(前に出てリーダーシップを取れるか、チームに貢献できるか)が重要なのですが、現時点では悔しい思いをする場面が多いです。


授業

各授業で相互にシナジーが生じるよう、しっかり設計されています。Corporate FinanceとFinancial Reportingのような近しい科目間においてはもちろんのこと、統計学やミクロ経済等を含むほぼ全ての授業内容が少しずつオーバーラップしていました。1年という限られた時間で学びを最大化するために工夫されているようです。

ただし授業のコンテンツ自体は基本的な内容が多く、既にバックグラウンド(例:金融、コンサルティング)がある人にとっては退屈する場面もあるかもしれません。自分の経験を例に出しながら質問する(意味のある質問をすれば、教授やクラスメイトから良いフィードバックをもらえます)、CVP等のプロジェクトで学んだ知識を試してみる等、学びを深めるには自分で工夫する必要があります。

課外活動

キャリア関連イベント、ビジネスコンテスト、SIG(special interest group)等、機会は無限に用意されています。またそれらのグループワークを通じた学びが非常に大きいです。多くの場合、国籍や職業を含むバックグラウンドが非常に多彩でマジョリティが存在しないため、自分のフレームが常に相対化される感覚があり非常に刺激的です。一方でMBAに来る学生にはどこか共通した雰囲気があり(リベラル、海外経験あり、キャリア上で大きな失敗をしていない等)、そういう意味では同質性も高いのですがそれが一種の「共通言語」となっていてコミュニケーションがスムーズです。この点、多様性と画一性のバランスが高いレベルで保たれていると感じます。上述の通り毎日9時から17時半まで授業がある中で残りの限られた時間(体力)をどの活動にどれだけ割り当てるかというのは非常に悩ましく、振り返ると改善の余地が大きいと感じています。

2019年度 Cambridge Venture Project について

9月に始まったMBAも既に3ヶ月が経過し、1st セメスターが終了しましたので、その中でも特に学びの多かったCambridge Venture Project(以下「CVP」)についてお話ししたいと思います。

まず、CVPとは何かについて簡単に説明すると、ケンブリッジ周辺を中心としたスタートアップ企業を対象に、MBA生がコンサルティングをしていくプロジェクトで、ケンブリッジMBAを語る上では外せない一大プロジェクトです。(詳細は以下公式HPを参照)

https://www.jbs.cam.ac.uk/aboutus/opportunities/student-projects/mba-cambridge-venture-project/

一見、ただのコンサルティングプロジェクトだと思いきや、1stセメスターにおいて非常に負担感の大きいと同時に学びも大きいものでした。

まず、セメスターが始まるや否や、CVPを一緒にやっていくグループがassignされます。このグループのメンバーはMBAオフィス決めていくため、我々学生側には一切裁量権がないのですが、IndustrialやCultural Backgroundなどを踏まえて決められるため、非常にDiversityに富んだグループとなります。この4~5人程度のグループは、CVPだけでなく、その他セメスター中に課される様々な授業のGroup ProjectやGroup Workにおいても一緒にやっていくこととなるため、グループのメンバーとの関係性は非常に重要となっていきます。

各グループに対してクライアントがassignされた後、全クライアントと担当する各グループとの交流会がJudge Business Schoolで行われます。その機会にクライアント側の要望と学生側の意見をすり合わせ、達成目標やその過程についての方向性を決めていきます。

その後は各グループがクライアントと決めた方向性に基づいて目標を達成するために邁進していくのですが、その過程において重要なのがメンターです。各グループには困ったときに助け舟として、大学関係者ではなく、外部からメンターも一人assignされており、そのメンターが時折非常に有意義なアドバイスをしてくれたりします。その他、どの教授もフレンドリーなため、各教授の得意分野を踏まえ、質問し、返ってきたアドバイスを基にCVPを進めていくことも多かったように思います。

もっとも、CVPにおいて、クライアントの目標を達成するというタスクは実は氷山の一角に過ぎず、本質的な学びはDiversityやリーダーシップ論など、所謂IndustrialおよびCultural Backgroundが異なり、自分の常識が通用しない状況にて、如何にグループ内の共通認識や常識を作り上げていくと同時に、タスクを円滑にこなしていくのかが重要なのではないかと感じました。即ち、一般的な企業においては、上司と部下という上下関係があるため、最終的には上司やヒエラルキーの上位にいる者が絶対的な物事の決定権を有しているものの、CVPのグループにおいてはヒエラルキーがない上、各自各々の常識がこれまでの経験等に基づき形成されているため、純粋に自分の常識に基づく意見ややり方を押し付けるだけではグループとして立ち行かなくなります。そこでどのようにグループの中で立ち回るべきか、協調性を見いなすべきかという難題に対するヒントを与えてくれるのが、Management Praxisを筆頭としたソフトスキルの授業です。ソフトスキルであるため、人によって感じ方、とらえ方は様々だとは思いますが、グループ内で言い争いになった際に何でこうなったかというのが、ソフトスキルの授業を受けると原因を分析することができるようになり、次回以降どのようにすべきかという解決法まで自ら導けるようになったのは、今後のキャリアにおいても非常に大きな収穫だったのではないかと思います。

2019年度 ケンブリッジMBAのコア・バリュー

ケンブリッジMBAプログラムが始まり、約1ヶ月が経ちました。オリエンテーションから授業を通じて個人的に感じたケンブリッジMBAの特徴をお伝えしたいと思います。9月末から約1週間、オリエンテーションがありました。Cambridge Judge Business Schoolの価値観や目指すところを改めて知る良い機会だったので一部を紹介します。

・ビジネスとは

 ”Business is expected to contribute to social goals, business brings innovation and impact. “

・Cambridge とは


  “A place of inspiration and innovation.” 

・Cambridge Judge Business Schoolのコア・バリュー

ケンブリッジMBAのコア・バリューであり、個人的に心に残ったメッセージを紹介します。

 ”Get out of your comfort zone – take a risk”

 ”Be curious, ask how and why? ”

 ”Appreciate difference and diversity -leverage the power of collaboration “

 ”Be open, flexible and keep learning”

 ”Intelligence is the ability to adapt to change.” – by Dr. Stephen hawking 

MBAのカリキュラムでも学びを実践することで定着させる設計されているのがケンブリッジMBAの特徴の一つですが、変化を起こす人材は新しいことを学んでフレキシブルに応用する能力が問われていること、MBAを通じて学んでいくゴールに共感し改めて期待が高まりました。

社会のあり方やテクノロジーが急激に変化し、先の予測が難しい時代において欠かせない変化に対する柔軟な適応力、そのための学びやIntelligenceの重要性を再認識しました。そして約800年の歴史を持つCambridge Universityの学生であることに責任と誇りを持って生きることを叩き込まれたオリエンテーションでした。

MBAに来ているモチベーションはそれぞれですが、とにかく好奇心を持って積極的にリスクをとって新しい経験や周りの人から学ぶこと、Adaptabilityの重要性を問うていた点は個人的には気に入りました。

・プログラムの構成

4つのタームから成り、タームごとに「知識のインプット→コンサルプロジェクトを通した実践」を繰り返す構成になっており、授業の外でも学ぶ機会が必修になっていることは特徴です。実践が前提の授業なので、知識もリアリティを持って学ぶことができます。また教授陣がケンブリッジMBAのコア・バリューはもちろん、全体カリキュラムを把握しているため、コースを通して学生の成長にコミットする姿勢は、同級生やMBAプログラムのスタッフだけでなくチーム・ケンブリッジの醍醐味なのだとプログラムを通して実感しています。

・ケンブリッジMBAの学生の特徴(1ヶ月共に過ごしてみて)

プログラムがコラボレーションを通して応用力を鍛えて学び合うことを重要視していることもあり、コラボレーションを成長機会として前向きに楽しむ同級生が多い印象を受けました。MBAとしては小さめな202人(出身は41カ国)のクラスですが、違いに競争し合うより学びあう同志という存在で協調性のある学生が多い印象です。10月中旬に始まった約2ヶ月のグループ毎のコンサルプロジェクトが11月からいよいよ始動するので、これからが本番で山あり谷ありな日々になると思いますが、課題こそが学びの機会なので、助け合いながら乗り越えていきたいと思います。

ビジネススクールの授業、キャリアセッション、面接やCVの準備などMBA生としてやること盛り沢山なのですが、ビジネススクールの外でもケンブリッジ大学、カレッジやソサエティなど小さな街で刺激と出会いの機会が溢れています。。。が、この話はまた別の機会に。